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2022年9月も後半に差し掛かってきました。
足もとの日本株は世界的な金融引き締め強化の影響を受け、8月中旬より下落トレンドが続いています。さすがにここまでの下げで・・・
●そろそろ買い場だろう
とあなたは思っているのかもしれません。ただ買うのはまだ早いかもしれません。
私がそう思う理由は2つあります。
ひとつめは・・・
●今の下げが「行って来い」の相場である
ということです。今の株価の下げはある意味8月前半に株価が上昇した反動です。
ですので今の下げは株価が急落しているというよりは、「8月前半に株価が上昇した反動で、もとの位置にまで戻っている」と表現したほうがよいかもしれません。
いわゆる「行って来い」の相場です。
「行って来い」の相場ですので、システムトレードにおいても暴落時に発生する逆張りシグナルはほとんど発生しておらず、まだ株式市場全体にも株価底打ちのサインは出ていない状態です。このような状態でただ単に株価が下落したからの理由で株を買うのは早いでしょう。
ふたつめは・・・
●9月下旬は機関投資家の売りが出やすい時期である
ということです。9月末はいわゆる機関投資家の中間決算期にあたります。
中間決算時に顧客へ開示するポートフォリオの見栄えをよくするために、パフォーマンスの悪かった銘柄を損切りしたり、パフォーマンスの良かった銘柄を利確することで実現損益を増やしポートフォリオの見栄えをよくしたりします。このような機関投資家の動きにより、9月下旬は機関投資家の売りが出やすいのです。
もちろん米国株が何らかの理由で急上昇!
ということがあれば日本株も大きく上昇する可能性はあるのですが、そういったことが特段なければ、先ほどお話した2つの理由で日本株を買うのはまだ早いと私は考えています。
今の金融引き締め相場ではあせって買う必要はありません。
システムトレードなどの短期トレードはシグナル通りトレードしていくだけですが、
もしあなたが裁量でトレードしているのであれば、
今は次のタイミングに備え現金比率を高めておいたほうがよいかもしれません。ぜひ参考にしてください。
ー西村 剛
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