489円の下落

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From；西村剛
東京の自宅より、、、

489円の下落。

それは、突然起こりました。
そうです、昨日の株式市場ですね。

さすがに、これだけ下がると
不安な方も多いと思いますので、
今日は、今の株式市場について解説しましょう。

でも、、、
ここ最近、よくこれくらいの下落が起きますね…。
感覚がマヒしてきたなんてことはないと思いますが、
だんだん慣れてきてしまったかもいるかもしれませんね。

ただ、いずれにせよ
現状を把握することは重要です。

これから解説しますので、
しっかりと聞いてくださいね。

先ほどもお伝えした通り、
昨日の日経平均株価は急落しました。
前日比489円66銭安の15422円40銭でした。

裁量トレーダーの方にとっては、
気が気ではない展開かもしれませんが、、、
システムトレーダーにとっては、これはチャンスです。

私は、久しぶりの急落局面ということもあり、
「押し目買い」や「逆張り」の売買シグナルが発生するのではないかと
期待して、シグナルを確認しました。

ですが・・・

その期待とは裏腹に、
シグナルは、あまり発生しませんでした。
まさに、拍子抜けです。

そこで、その理由を知りたいと思い、
昨日の急落の内容を、もう詳しく調べてみました。
すると、このようなことが分かりました。

日経平均株価は3.1％下落したものの、

○TOPIXは2.3％の下落
○ジャスダック指数は0.4％の下落

にとどまっているということです。

つい先日も、同じようなことがありましたが、
今、大きく下落しているのは、日経平均株価だけのようなのです。

では、なぜ日経平均株価だけが下がっているのか？

それが気になるところですよね。
その理由は、昨年末の日経平均株価の動きが関連しています。

昨年末は、日経平均株価だけが、大きく上昇しました。
だから、今はその反動で日経平均株価だけが、大きく下降しているのです。

ちなみに、、、
昨年11月、12月に「NT倍率」という言葉が話題になりました。

このNT倍率とは、日経平均株価をTOPIXの値で割った数字のことを言います。
このNT倍率が、おおよそ12倍前後で推移しているのですが、
昨年11月から12月20日前後にかけて12.6倍まで上昇しています。
↓
http://nikkei225jp.com/data/nt.html
（『NT倍率 日経平均･TOPIX･JPX日経400 比較チャート』より引用）

つまり、このNT倍率から分かるのは、
昨年末の上昇は、株式市場がそれほど上がっていないにも関わらず、
日経平均株価だけが大きく上昇したイビツな相場だったということです。

だから、そのイビツさを戻すために、
いま、反動が出ていると考えられるのです。

ただし、NT倍率は14日の下落で12.15倍まで下がっています。
よって、12月の過熱感は解消されたと考えられるでしょう。

また、東証マザーズ指数やジャスダック指数は
比較的堅調に推移しています。

ということは、、、
個人投資家は、依然として「買い意欲旺盛」です。

個人投資家の動向が出てきましたので、
二大投資家のもう一つである「外国人投資家」も確認しておきましょう。
確認するのは、お馴染みの「外資系寄付き前動向」ですね。
↓
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/domestic_market/foreign_funding/foreign_funding.asp
（『外資系動向:日本株 – トレーダーズ・ウェブ(株式情報、ＦＸ情報)』より引用）

これを見ると、昨日（1/14）は、久しぶりに売り越しでした。
しかし、外国人投資家が、これで日本株離れをしたとは言い切れません。

だから、昨日の急落で、
株式市場が急変するなどということはなさそうです。

いかがでしょうか。

以上の話をふまえると、昨日（1/14）の下落は
短期的なものにとどまる可能性が高いと考えられます。

ということは、、、
システムトレーダーのあなたにとっては「押し目買い」や「逆張り」のチャンスでしょう。

だから、いざ注文！という場面で、
躊躇しないように、今から心の準備をしておくとよいでしょう。

心の準備というより「メンタルの準備」と言ったほうが良いでしょうか。。。
チャンスが訪れたら、ぜひそれを着実につかみましょう！

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。

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