失敗トレードから学ぶ【korosuke】

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korosukeです。

最近はYoutubeでいろいろなトレーダーが自分のトレードを実際に実況しながらライブ配信するというのが流行っているのか、よく見かけます。

主にFXのトレーダーが多いですが、実際にポジションをもってエントリーするところもリアルタイムで見せながら実況するというのは、やる方もすごいと思います。

見ている側としても自分のトレードの参考にしたり、ミラートレードで同じようにトレードするのに使っている人もいるかもしれませんが、いくつか見ているものでは、大体が大きく負けていて、それを狙ってかエンタメのような感覚で見ている人が多いのではないかと思います。

その配信者はそのような負けるトレードも見せて、トレードはそんなに甘いものじゃないということを初心者に身をもって示しているとのことですが、それはそれでとても貴重なトレードだと思います。

有名なトレーダーの解説などでも、こういうトレードをすれば勝てるという、教科書のような成功者のトレードを見せることはありますが、初心者にはとくになかなか真似できないような高度なものだと思います。

それよりも、こういうトレードをすると失敗する、という失敗例を見せてそうならないようにする、という方が大きく勝てる必勝法のようなトレード方法を身につける前に役立つと思います。

大きく勝つトレードは攻撃だとしたら、失敗トレードは守りのようなものになります。

攻撃する方法ばかりが目に行き、勝つトレードを身につけることが先に思えるかもしれませんが、失敗したトレードを見直してそれを潰していくと、逆にそれをやらないトレードが自然に勝つトレードになるので、勝つためのトレードが何かが見えてくると思います。

そのような反面教師的に、失敗したトレーダーのトレード手法を見るということはとても価値があることだと思います。

Youtubeで大きくやられているトレーダーのやり方を見ていると、まず例外なく、逆張りです。

チャートから分析してチャネルラインを引いて、一番下のラインで逆張り目線で買い、一番上のラインで売り、というやり方で、一見するとそのようにエントリーするのは理にかなっているように思います。

しかし、これは相場が一定の範囲内で動いているレンジ相場だからこそ機能している手法で、レンジが続く限りは確かにこのようにエントリーすれば大きく取れることでしょう。

しかし、このエントリータイミングで負けが大きく出るということは、レンジではなくなり、どちらかの方向にトレンドが発生して一方向に動きが出てきたということです。

それに気づかず、再度チャネルラインを引き直して次はここのラインで止まる、というようにまた逆張りでナンピンしていきます。

しかし、トレンドが出ている以上、そのように上で逆張りをしてもまたさらに上に持っていかれる可能性が高いです。

最初の逆張りのエントリーで逆に行きマイナスが出た時点で、これまでのレンジの動きではなくなっているのでここでロスカットをしなければいけないのですが、それを認めず逆張り、ナンピンを続けて行くと含み損地獄となっていきます。

大体のトレーダーの負けパターンはこれで、大きなトレンドが発生していることに気づかず、それに反して、逆張り、ナンピンを繰り返しているのがほとんどです。

エントリーしてからここを越えたら本来の見立てと違う動きになっているので、そこでロスカットをできるかどうか、が初心者とプロのトレーダーの大きな壁だと思います。

うまいトレードを見るのもいいですが、失敗したトレードからも何をしたらいけないのかがわかり、得られるものが多いので、多くの失敗トレーダーのトレードも見ておくといいでしょう。

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。著書：暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ)　出版社 : パンローリング

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