競馬とトレードの共通点とは？

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春のG1シーズンに入り、毎週大きなレースが開催されていますが、年に1回の競馬で最も大きなイベント日本ダービーが5月に行われます。

この時だけは話題になるので、競馬にあまり興味ない人も多く見ることでしょう。

最近はYoutubeでも競馬のチャンネルが増えていて、たまに見ていますが、エンタメ系から、かなり真剣に取り組んでいて収益を出しているYoutuberとかもいてなかなか面白くて見ています。

そのような競馬の予想をする人たちの予想を見ていると、何を見るかによって大きく3つの流派に分かれると思います。

1つ目が、「血統」でその馬の父親、母親の馬、そのさらに上の祖父からさらに上の家系までみていきどのような馬の血統を引いているかを分析して予想する人たちです。かなり、これを細かく調べてこれだけで予想している人もいます。

2つ目は、「調教」でレース前の調教状態を見てどのくらい走っているか、調子はどうか、を見て予想をする人です。調教タイムを細かく分析したり、走っている映像などから現時点の馬の状態を重視して予想をしています。

3つ目は、「過去データ」で、その馬の過去の出走履歴から、どのような距離、コース、などが合っているか、またそのレースごとに、過去に勝っている馬の特徴的なデータを集めてどのような出走経歴の馬が強いかを予想したりします。

いろいろな予想を見ていると、大抵、このどれかにフォーカスして予想している人が多いように思います。

もちろん、全てバランスよく見ていく必要があるのかもしれませんが、見れば見るほど情報が増えてきて判断が難しくなるので、ある程度考え方の焦点を絞って行かないと結論が出ないのかもしれません。

これは、株のトレードにも似ているところがあり、「血統」を見ている人は、株で言うファンダメンタルを見ている人たちと似ていると思います。

その馬（会社）が持っているポテンシャルをはかっていることになり、たとえば、将来有名になる馬が、デビュー間もない頃で人気もないうちに、その能力に気づけば大きく勝つことができるでしょう。まだ無名の銘柄で人が気づいていないときに、その会社の成長性を見出して投資するのと近いと思います。

「調教」を見ている人は株で言うテクニカルでトレードしている人に似ており、現時点での値動きを重視してチャートの値動きからトレードをしている人と考え方は近いと思います。

「過去データ」を見ている人は、過去のデータから統計的に優位性を見出して判断しており、これは株で言うシステムトレードに近いものになると思います。

トレード手法と同じで、これが完璧で正しいという答えはないので、どれを信じて自分に合った手法を選択するかになるかと思います。

システムトレードが合っている人が競馬を予想する際には、過去データから優位性を見出して考えてみるのがバックテストをしているようなもので合っているかもしれません。

ちなみに、私はシステムトレーダーということもあり、競馬を予想する際には、血統や、調教、などは一切見ておらず「過去データ」しか見ていません。

自分なりのルールを決めて、その条件に合致したレースしかやらないですが、なかなか、そういうレースはないものです。

むやみに手を出さずチャンスが来る時（シグナルが出る）までじっと待つ、という感じなのでシステムトレードと似ているところがあります。

一日全レースをやろうものならとんでもなく負けるでしょうね、、、、、、

今年春のG1はわりと条件に合ったレースがあり、そこそこいい結果になっていますが、やはり競馬は不確定要素が多く期待値が株より確実に低いので、あくまでエンタメとして楽しむくらいでやるのがいいと思います。

日本ダービーのような大きいレースをお祭りに参加するみたいな感じでちょっとやってみる、くらいな気持ちでやってみるのぎいいでしょう。

そういう気持ちでやった時の方が、当たりやすいんですよね（笑）

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。著書：暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ)　出版社 : パンローリング

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