新興市場に要注意な局面入り【西村剛】

2024.05.17

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日経平均39000円台回復目前まで迫ってきました。
決算シーズンが終わり、為替も円高に動いたことで外国人投資家の日本株買い意欲が復活したのか大型株は堅調な相場となりつつあります。
一方、新興市場はパッとしません。
例年、新興市場銘柄の社長の多くはオーナー社長ということもあり、決算発表では強気な業績予想を出す会社も多く、今ぐらいの決算発表シーズンではかなり強気な業績予想を発表し、大きく株価が上昇する新興市場銘柄もあったりはするのですが、今年は相場をけん引するような銘柄が見当たらない状況です。
それに伴いグロース250指数（旧マザーズ指数）も直近の安値を下回りそうな状況です。
新興市場は要注意な局面に入った可能性があります。
新興市場の売買の大半は個人投資家です。
新興市場がこのような状況ですので個人投資家の投資家心理はここからさらに冷え込む可能性もあります。
新興市場銘柄はまだ手出し無用な局面でしょう。
逆に積極的に狙いたいのが、「好決算を発表したにもかかわらず株価が下落した大型株」です。
今回の決算では、好業績にもかかわらずほぼ四季報予想通りということで失望売りで株価が急落している銘柄が結構あります。
そういった銘柄の大半は、保守的な業績予想を出したことによる株価下落ですので、株価の底打ちが確認されるとまたじわじわと買われ始める可能性が高いと考えています。
５月後半は「好決算を発表したにもかかわらず株価が下落した大型株」に注目してみてください。
私が確認しているだけでもかなりの優良銘柄がごろごろありますよ。
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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。