日本ダービーその後

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先日5/26に日本ダービーが行われました。

競馬で一番大きなレースでネットやニュースなどでも取り上げられるため、競馬を知らない人も名前を聞いたことがある人は多いかと思います。

競馬自体はギャンブルであり、期待値が低く長期的にやればプレイヤーが負けるようにできていることは自明ですが、一年に一度の大きなイベントなので、投資としてではなく、投機としてゲームを楽しむくらいの感覚でやってみました。

いろいろと情報を調べているうちに、だんだん面白くなってきて、さらにいろいろとデータを調べて、これは強いという本命馬を見つけ、軸として決めました。

これは一番人気の馬だったので、おそらく順当に行けばこれが上位に入るというのは多くの人が考えていたということでしょう。

このような大きい有名なレースほど初心者が参加して、とりあえず人気がある馬を買うことで、本来の実力以上に評価されたオッズになってしまうことがよくあります。

そのため、ちょっと人気になりすぎてオッズが低くなってしまっていると思いましたが、中心となるのはこれしかいないので、自信をもって軸として買いました。

しかしそれ以外に2着から3着になるのが、何かを探そうとすると、いいデータもあったり、悪いデータもあったりで、相手がなかなか決まりません。

当初は2点に絞っていましたが、いろいろな可能性を考えるともう少し買いたくなってしまい、もし本命が来なかったときの保険という感じでさらに数点買いました。

その結果、どうなったかというと、軸は人気通りで2着に入りましたが、相手の馬が保険として買っていたものだったので、当たったもののトータルではマイナスとなってしまいました。

保険という意味で追加したもので、元を取れればいいくらいのものだったので、まあ想定した通りになったということになります。

どうしてもシステムトレードをやっていると、分散してリスクヘッジを考えてしまうため、思い切って1点集中で勝負、みたいな買い方はできなくなってしまいますね。

そのため、大きくリスクを取って大きくリターンをとるギャンブルとしての夢のある買い方はできませんが、ある程度リスクを抑えてその分リターンは小さくなっても堅実に取るような買い方になってしまいます。

ギャンブルとして一獲千金を夢見てリスクを取ってやらなければ面白くない、と言われるかもしれませんが、逆にダメだった時の最悪ケースを想定してしまい、手堅くコツコツという方が合っているのだと思います。

トレードでも、FXや先物などでハイレバレッジでロングのみというようなトレードスタイルの裁量トレーダーは、競馬で一点集中で買うような人と考え方は近いと思います。

短期間で億トレーダーになった人というのは、競馬をするときもこのような発想で、大きく一点勝負という買い方をするように思います。

短期的に見ればそれでうまくいくかもしれませんが、長期的にそのやり方をやり続けると、どこかで一度は負けることでしょう。

その時の負け方が資金も増えてきて、リスクを大きく取り始めたところで負けてしまうことになるので、いわゆるコツコツドカンという負けで一気に資産をなくしてしまいます。

FXや先物でハイレバの裁量トレードをやっている人にはよくあることでしょうが、システムトレードではリターンを大きくすることだけでなく、合わせてリスクを少なくすることを考えましょう。

勝って利益を増やすことばかりに目を向けすぎると、リスク管理が緩くなってしまい、リスクを取ってで大きく増やす方に思考が言ってしまいます。

システムトレーダーとしては、利益を出すことが目標ですが、大きく負けないようにすることがそれ以上に重要です。

投資全般について言えますが、欲を出して派手に勝つような過剰なリスクとリターンを求めるのではなく、リスクを管理し大きく負けない堅実なトレードをしていきましょう。

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。著書：暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ)　出版社 : パンローリング

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