物価高と株価バブル



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円安が止まらず、5月には政府が9.7兆円近くの大規模な加入を行ったことで、一時160円まで円安が進んだものの、数日で151.9円までの円高が急激に進みました。

明らかに政府の介入による動きで、これでここまでの円安の流れが変わったのかと思いきや、そこからまたするすると戻していき、157円まできましたが、この上昇はまだ続いており、160円を再度つけに行くような動きになっています。

介入でも一時的な効果しかなかったので、今後もしばらくは円安の流れが続きそうです。

円安がこれ以上続くと、物価の方も歯止めがかからず、さらに上昇していくでしょう。

久しぶりに訪れたラーメン屋があり、今までは1杯650円でわりとリーズナブルな値段で美味しい店でした。

しかし、それが今回行ってみると、1杯900円に値上がりしており、さらにトッピングでいろいろ追加したら1300円まで上がってしまいました。

感覚的にはラーメンが1000円越えてくると、結構高いなと感じる人が多いのではないかと思います。

その金額を見て高いと感じ、店に入るのをやめてしまう人もかなり多いのではないかと思います。

もちろん、1300円持っているかと言われれば、多くの人が持っていることでしょう。

ただ、その金額を払うかどうかは、そのものの価値を考えて、それに見合ったものを提供していなければ、お客さんもお金を払わないでしょう。

例えば、昔からよく行っていた店のラーメンが650円から1000円に値上がりしたとして、1000円なら所持金としては持っている人がほとんどだと思うので、払えないということはないと思います。

ただ、それが本当にそれに見合うだけの価値があるかを買い手は考えています。

仮に、ラーメンが1000円どころか1万円まで上がったとします。そのとき、普通に考えれば1万円は高すぎだと思うでしょう。

もし、本当に美味しいラーメンであれば、1000円になっても常連のお客さんはくるでしょうが、3000円、5000円、10000円と上がっていったときに、徐々に行かなくなる人が増えていくと思います。

それはどこかの時点で、そのラーメンと値段を両方見て決めるときに、値段は上がっているけどそれに見合うクオリティーかどうかで、安いか高いかをお客さんがシビアにみるようになってくるということです。

ラーメン650円が680円に上がったとしてもその差の30円についは、特に違和感は感じないでしょうが、もし10000円になったら、なんでそんなに値段が上がったのか、本当に10000円の価値はあるのかい、という目線になるかと思います。

同じようにこれは株の方でもいえることである、ある銘柄が円安要因で日本株全体が上がっているのと一緒につられて上がっているとしたら、最初はあまり気にならないかもしれませんが、どこかの時点で、さすがにここまで上がったがそれに見合う株価なのかを気にする人が増えてくるでしょう。

特に、今のような円安要因で何もかもが上がってしまい物価高、株高が全体として進んでいるだけだとしたら、上がれば上がるほど、どこかの時点で本来の価値と株価が比較されて、流石に行き過ぎでは?と気づく人が増えてくるでしょう。

その時に、実態を考えて株価だけ上がりすぎてしまっている、と多くの人が気づいてきたときに、株価上昇のバブル相場ははじけることになります。

そのため、異常な円安が要因で物価高、株高が進んでいるだけだとしたら、上がれば上がるほど、正常なところからの乖離が大きくなっていくので、本来の価値とのギャップが見えやすくなりますので、バブル相場の終わりが近づいているという目線で見ておくことも必要かと思います。

回りの物価高が続いてきて、流石にこれは行き過ぎではと感じ始めたら、株価の方も注意して見ておきましょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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