この暴落は買い場か売り場か



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7月相場から相場は大きく崩れており、7/10に付けた高値42483円から、8/5に付けた安値30387円まで、この1カ月の間に12000円近くの下げとなりました。

この期間内での下落率で見れば、これまでの暴落と言ってもいい下げだったかと思います。

YoutubeやXなどのSNSを見ていると、いろいろなところで今回の下げについて意見が出ています。

ここが長期的な下降トレンド転換になるのか、長期的にはまだ上昇トレンドなので、今回の下げも気にすることはなく買い場になる、という人で結構見方も分かれるようです。

これは見ている時間軸によって見方が変わってくるのと、ポジションを持っている場合の主観が入った意見が混在してくるため、まずは、自分の中で答えを持ったうえで他の人の見通しを聞くようにした方がよいでしょう。

もし、何もない状態で他人の見通しをいくつも聞いてしまうと、何が正しいのか判断できず、情報に振り回されるだけで終わってしまいます。

まずは、新NISAなど長期投資を推奨する人の視点からみると、10年スパンで見れば、基本的には上がっているという前提になっているため、下がったところは買ってじっと10年間とか長期で持っていれば最終的には今より上昇しているので、今回の下げも気にする必要はないというものです。

週足の日経平均チャートをもとに照らし合わせてみると、確かに週足では、安値30387円からの大きな切り返しで終値35300円で終わっており、大きな下髭をつけているので下げ止まってからの大幅反発となり、下げ止まった感もあります。

ただ、まだ流れとしては7/10から週足の足は連続して高値安値切り下げとなっており、典型的な下降トレンドのなかにあります。

そのため、長期的にはまだ下落中ということになり、下げ止まってもいない状態ですので、少なくとも現時点で長期とはいえ再度上昇トレンドに戻るかというのはわかりません。

少なくともこれまでの上昇トレンドが一旦終わり、方向感のないレンジ相場の中に入ったということになります。

そのため、週足レベルの時間軸で見たとき、ここからはトレンドレスの状態に入ったので、上にも下にもどちらに行くかは現時点では判断できないというのが正しい見方だと思います。

少なくともこれまでの上昇トレンドは一旦終わってここからはレンジをどちらに抜けるか方向感のない動きが続いていくことになるので、今は長期的な押し目買いのチャンスと見ている人はそうなるような仮定を含んだうえでの意見になっています。

では、週足で上下どちらにブレイクしていく可能性があるか?を見るために、時間軸をさらに細かく見ていくため、日足の方を見ていきます。

日足で見ると、日足の流れは完全に下降トレンドに転換しています。全体を俯瞰してチャートを見ると、高値安値を切り下げながらまだ下落途中になります。

現在は一旦底入れから大きく反発していますが、直近の高値39280円を超えてくるまでは、まだ日足のトレンドは下降トレンドのままです。

そのため、ここを超えてこない限りは日足では高値近辺での戻り売り狙いで見ていくことになります。

長期投資で持っていれば上がるから気にせず持っておけばいいというのはかなり大雑把な見方になり、もしかすればその通りになる可能性も現時点ではありますが、少なくとも日足では今の反発が上昇トレンド転換したかはまだわかりません。

日足が上昇トレンド転換してこない限りは、週足が上昇トレンドに転換することはないので、まずは、日足が高値安値を切り上げて右肩上がりの動きが見えるまでは遅くとも買い場面ではありません。

長期投資とはいえ、これまでの上昇トレンドは一旦終わり、持っておけば戻るかどうかは、現時点ではわからなくなったというのが実際のところになるかと思います。

そのため、今の時点で上がる、下がる、と断定してしまうのはまだ根拠が十分ではありませんので、買いで持っておけばいいという感じではなくなっているということが分かることが重要です。

日足が本当に下げ止まって、高値安値を切り上げるような動きになり、トレンド転換してくるのか、を今は見極めることが重要になってきます。

来週の日足の動きではたしてこの上昇がどこまで続くか(戻りの強さ)に注目して見ていきましょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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