暴落のパターン



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8月の暴落が短期間の下げ幅としてはかなり大きかったため、この下げの中でトレーダーはどのように対処したか、人によっていろいろとあったようです。

大きく損失を出した人はやはり高値で買っている人で日経平均が40000円以上の上で新規で買った人たちはさすがに10000円近く下げた場面では現物ならともかく信用取引をやっていた場合は、余力がもたなくて投げざるを得なかったと思います。

そのような人も結構いるようで、このような強制決済や投げが下げていく中で加速していったため、瞬間的にサーキットブレーカーが発動するくらいまでの急落が発生したのかと思います。

発端は日銀の利上げと言われていますが、きっかけはそうだったかもしれませんが、最後の底をつけるところでの1日4000円近い下げがあったところは理由がどうこうというよりも、そのような強制決済による機械的な投げ売りが一気に出たという方が強いと思います。

逆に利益を出した人は、この下げの流れに乗って順張りの売りでついていった人で、これは一部ですが周りでもこれで大きく取れた人がいて、このようなハイボラティリティの値動きが激しい時はデイトレのような短期売買に強い人がこの早い流れに乗れたようです。

また、もう一つ利益が出たのは急落時の逆張り買いで、大きくリバウンドするところを買いでうまく取れた人がこのパターンですが、おそらくシステムトレーダーで大きく取れた人はこれに当てはまるのではないかと思います。

暴落時に下落率が大きい銘柄数が一定の水準に達したところで反発するという暴落時の逆張り買いルールを使っている人はきれいにはまったのではないかと思います。

今回の暴落が急落後にすぐに大きく反発したため、この暴落時の逆張り買いが有効に働いたと思いますが、暴落にもいくつかのパターンがあり、今後も同じようになるか少し注意が必要です。

暴落が起きる局面として、相場のトレンドによってパターンがいくつかあります。

1.上昇相場で天井からの急落  (今回8月の下げ)

2.レンジ相場でレンジブレイクからの急落 (コロナショック)

3.下落相場での最後のとどめとなる急落(リーマンショック)

暴落が相場の全体トレンドの中のどの局面で発生するかによって暴落後の反発の仕方が変わります。

今回は1の上昇相場が続いて最高値更新していく中での急落だったため、まだ下の方で買いで持っている人の余力があるため、一番反発しやすいパターンです。

逆にコロナショックの時はレンジが続いてもみ合っている中で下限をブレイクしての急落で、買い方から売り方有利になったところだったため、買いの力が弱くなかなか反発せずにじわじわと下げていきました。

3のリーマンショックの時はすでにその前から大きな下降トレンドに入っていたため、売り方が完全に有利の中で起こった急落なので、深い下げとその後の反発も時間がかかり、2番底を試しに行きました。

今回は歴史的にも強い上昇相場でここまで上げ続けてきた中で初めての暴落だったため、週足でみると今のところ今回の暴落からの反発で逆にいい押し目を作った形になっています。

ただ、問題なのはココカラの動きで、一旦下げ止まって反発していますが、一旦この下げで週足で見る中期的なトレンドは一旦ニュートラルになりました。

もし、上昇相場が維持されているなら、今回の下げは押し目となり、再度高値の42488円を更新してくるでしょう。

しかし、もしこの高値を超えられない場合は、中期的な上昇トレンドが終わったことになり、再度2番底をつけに行く流れになります。今回付けた底は30387円ですが、再度ここを試しに行く動きになるということですので、この反発上昇がどこまで続くかが今後の相場を見ていく上でとても重要になってきます。

まだ、どちらの可能性もあるので、ここで上昇相場、下落相場と決めつけず、中期的には一旦ニュートラルに相場を見ていきましょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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