2024年の相場とシステムトレード



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早いものでもう12月に入り、今年の相場も残り1カ月を切りました。

日経平均を見ると、今年の相場は年始から新NISAが始まり、その影響もあってか4月までは強い上昇相場が続きました。

順張りで買ってしっかり握力をもって保有している人が大きく取れる相場だったと思います。

ところが7月高値更新後に8月にかけて久しぶりに見る大きめの暴落があり、最大の下げ幅で見ると1カ月で日経が10000円近く下がる強烈な値動きとなりました。

その後は大きく反発しましたが、そこからもみ合いとなり現在も小さなレンジ内での動きとなっています。

前半の上昇相場で順張りで大きく取れた人もいると思いますが、8月の暴落では真逆の動きで一気に年初からの上昇を打ち消す動きとなったので、単純に保有してほったらかしておけばいいという単純な相場ではなかったと思います。

裁量トレーダーの人は大きく取ったり取られたりで、結構アップダウンが激しかったのではないかと思います。

システムトレーダーは今回の暴落は上昇相場の中で起きた暴落なのでリバウンドしやすいタイプのものだったため、うまく反発で取れたのではないかと思います。

2024年の相場で一番トレーダーの明暗を分けたのはこの8月の暴落時にどう対処したかというところでしたが、多くのタイプのトレーダーの中で一番システムトレードが活躍できた場面でした。

そんな上下激しく動いた今年の相場ですが、システムトレードの成績としては、全体で見ると15~20%あたりになり、日経平均のように激しい変動もなく、例年と比べるとそれほど変わりない結果です。

今年一年を通してみると、上昇相場、下落相場、レンジと一通りの値動きがあったので、各局面で順張りも逆張りも取りやすい流れはあったと思います。

私のストラテジーはほとんどがデイトレの逆張りになるため、順張りのような一方向に強烈に値動きが出るような相場が一番向いておらず、前半はあまりぱっとしない感じでしたが、7月以降の下落、反発、その後のレンジの動きの中では取りやすい流れでした。

マルチでストラテジーを複数使っていると、一つずつで見ると今年の相場で大きく取れているもの、苦戦しているもの、などいろいろ違いがでています。

マルチなのでその中の1つのストラテジーだけで単独でどのような相場にも対応するというのはなかなか難しいですが、お互いの弱いところをカバーしあうと全体では安定した結果になります。

複数まとめてマルチとしての動きを見ていると細かいところが見えにくいですが、1つずつのストラテジーに対して成績の内訳を見ていくと、横ばいになっていたりマイナスになっているものもあれば、安定してプラスになっているものもあります。

今年はとある売りの逆張りデイトレのストラテジーが一番苦戦していましたが、中盤以降は徐々に調子がよくなってきており、現時点ではプラマイゼロからややマイナスの成績です。

しかし、このストラテジーは2021年は大きくプラスになりましたが、2022年、2023年では大きくマイナスになっていたものなので、それを考えると今年は復調してきたように思います。

それはつまり、これまでは上昇相場が続いていたのでこの売りのストラテジーはマイナスが続いていましたが、そのマイナスが消えてきてプラ転しそうな今の状況をみると、来年はこの売りストラテジーが取りやすく機能しやすい相場(全体相場としては下落方向)になるのではないかと考えています。

来年の相場に向けて流れが合いそうな、売りの単独のストラテジーをここから年末にかけていくつか用意しておこうかと考えています。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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