トレンド転換の兆し



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昨年8月に急落がありましたが、その後反発して日経平均40000円台を何度も回復しては跳ね返されて下落し、38000円あたりになるとまた反発し、というレンジ相場を長い間繰り返してきました。

この38000円から40000円のレンジをどちらかにブレイクしてきた方に次の大きなトレンドが出るため、注目して見ていましたが、2月に入って下にブレイクする動きが出てきました。

 レンジをブレイクした方向にトレンドは出ますが、ブレイクした直後にその方向にエントリーすると目先は逆方向に動きます。

長い目で見ればレンジをブレイクしたことで大きなトレンドは変わりますが、ブレイクした後の反動で一旦大きくリバウンドに入ることが多いです。

例えば、今レンジ下限を下にブレイクしましたが、ここで売りを仕掛けるのではなく、この後反発した後の戻りでピークを付けたところを売るのがいいでしょう。

 

下降トレンドに入ると、高値安値を切り下げながら全体として下がっていくような動きになりますので、前回高値を超えられないのを見て、戻り高値を売っていくようなエントリーが無駄がなくて良いでしょう。

今回レンジを下にブレイクした意味は大きく、昨年7/10に高値42,426円を付けて以来ここを超えることはできておらず、この長いレンジが続いてエネルギーを蓄えてきたことで、ここを上にブレイクしてくれば再度最高値を更新する上昇になる可能性がありました。

しかし、このレンジを下に行くことが確定してしまうと、当面はこの最高値を更新する可能性が低くなります。

もしかすると、この昨年の最高値が今回のバブル上昇相場のピークですでにバブルは収束する方向に向かっている可能性も高くなったということになります。

 

その意味で今回の長いレンジをブレイクした方向は非常に重要なものになると考えています。今のところこの下へのブレイクがまだ騙しの可能性もあるので、ここから下げ止まり、反発上昇に転じてからの戻り高値が39,600円を超えることができなければ、騙しではなく下にブレイクしたと考えられます。

逆に戻り高値が39,600円を超えてくるようならこの下へのブレイクは騙しだったということになるので、再度40000円をつけに行き、高値更新に向かう可能性が出てきます。ここから反発上昇開始した場合の次の戻り高値がどこになるか注意して見ていきましょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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