今年の8月は異例の強さ──逆張り派の年末巻き返し戦略



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8月相場に入り、夏枯れ相場と言われるようにお盆の時期は閑散とした相場になり、値動きが少なくなってくるというのがこれまでのアノマリーですが、今年は8月のお盆前に大きく動いています。日経平均は42000円に達し、個別銘柄も高値更新している銘柄が多く出ており、地合いとしてはとても強いです。

 結果的に4月の関税ショック以降右肩上がりで大きく戻してきており、すでに急落前の水準を超えてきているので、下がったところを目瞑って買っていれば大きくプラスになるという完全に買い方有利の展開が続いていました。おそらく順張りの買いをやっている人は取りやすかったと思いますが、逆張りの買いでもスイングトレードである程度期間を持ち続けていればプラスになったと思います。

 一見するとこの相場は買って持っているだけで取れるので、多くのトレーダーには直近の相場はイージーに感じているかもしれません。しかし、私のトレードの場合、この直近の相場は大きく苦戦しており、イージーどころか、直近数年の中でも一番かみ合わない動きです。基本的にはデイトレの短期トレードで、逆張りの買いと売りのストラテジーを併用して使っています。大きく上がった銘柄を逆張りの売りで入りますが、これで引っかかる銘柄はすでに強く上昇しているもので、今の地合いだと、このような銘柄を高いところで売ったとしてもさらに上昇して踏みあげられるパターンが多いです。では、買いのストラテジーがあれば、それの売りで出たマイナスを埋め合わせることができている、かと思いますが、これは逆張りの買いだと直近大きく下げているものを買いに行きます。しかし、直近下げているということは何かしらの理由で売りが多く出ているものであるため基本的に弱く、このまま下がったところで買うと、さらに下げていくというものが多いです。

 つまり、売りで高いところで売ったものは踏み上げられ、買いで下がったところを買ったものはさらに下がるという流れなので、短期の逆張りで入るとこのような買いと売りの両方でマイナスが発生し往復ビンタをくらうようなことになります。この流れが6月相場は顕著だったので、大きくやられましたが、7月相場は比較的その流れが変わってきて、売りと買いでそれぞれ逆張りが機能し始めて、取りやすい流れになってきました。8月相場も今のところ大きくマイナスになるようなことはなく、わりとこの逆張りの流れが機能しているように思います。このようなストラテジーの特徴と今の成績を見てみると、この辺りから本格的に今まで下げすぎてたものには逆張りの買いが入りやすくなり、上げすぎていたものは、このあたりで上昇一服となるような動きとなり、直近の動きとは逆で逆張りがフィットしてくる相場になるのではないかと思います。

8月相場とそれ以降の年末に向けて今苦戦していた逆張りストラテジーが後半巻き返してくることを期待しています。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング