投資の費用対効果


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トレードのタイプにはじっくり保有する長期投資から、ドイトレード、スキャルピングなどの短期売買、ファンダメンタル投資、システムトレード、などいろいろあります。

 

どのトレード手法でもそれぞれ得意な人はいて成果は出しているのでそれなりに有効なトレードであることは間違いないでしょう。

 

どのトレードが一番儲かるかと言われるとファンダメンタルで割安な成長株を早めに仕込んでテンバガーなどになることも考えればリターンが大きいのはファンダメンタル重視の長期投資かもしれません。

 

ただ、リターンだけでなくそれを達成するための時間も重要なファクターになってきます。

 

つまり、そのトレードのリターンを出すためにかける時間が、どのくらいかかるかも考える必要があります。

例えば、あるファンダメンタル派の人の話では、持ち株は長期で保有はしているが、毎日時事ネタや企業のIRページをチェックしたり、場中も株価の動きや全体相場、時事ニュースなどもチェックし、引け後は新しい銘柄を調べたりと一日中相場に張り付いているような努力をしているということでした。

 

保有しているだけではありますが、裏では多大な時間と労力をかけているので、長期投資は買ってほったらかしてるだけという単純なことではないようです。

 

デイトレーダーやもっと短い時間軸で売買するスキャルピングをしているようなトレーダーは場中の値動きを見なければいけないので、トレード中は張り付いている時間が長いでしょう。

 

やはり、リターンはあるもののそれに費やす時間も多大に発生することになってしまいます。ただ、最終的にはトレードでリターンを得て、それを使ったり、ゆっくり過ごす時間を手に入れることが目標だと思うので、このやり方だといつまでも忙しいままになってしまいます。

 

その点で考えると、システムトレードは最初にストラテジーを作成するのにロジックを作って検証をして優位性を確認するまでに時間はかかりますが、それができれば後は機械的にトレードをするだけで、場中も相場は見る必要がないので、トレードに費やす時間はほとんどなくなります。

 

ただ、統計的なトレードで、一つずつの売買に関しては他のトレードよりもリターンは下がるかもしれません。テンバガーのようなリターンを出すことは難しいでしょう。

 

しかし、ストラテジー完成後は、他のトレードと違って自由な時間を多大に得ることができ、これがシステムトレードのリターン以上にある大きなメリットだと思っています。

 

それより時間を使ってでもアグレッシブに大きく利益を出したい、という場合は裁量でシステムに頼らない売買をするのが合っているでしょう。

 

このあたりは人それぞれの目標、価値観によるので、リターンだけでなく時間もいれた費用対効果も考慮して自分に合ったトレードを選択しましょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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