長い目で優位性のあるトレード


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今年に入ってから日経平均は最高値更新し、強い相場が続いています。これだけ上昇しているので、多くの投資家はプラスになっているということになりますが、システムトレードの今年のここまでの成績について見てみると、ややマイナスになっています。

買い戦略と売り戦略を併用したストラテジーなので、基本的には上に行っても下に行ってもどちらでも良いのですが、比率で言うと私の場合は売り戦略の方が多く、買い3:売り7くらいなので、どちらかというと強い上昇が続くと流れに合わない傾向があります。とはいえ、これまでも同じような相場でも機能しているので、特に直近の成績は気にせずに使っています。

 ただ、日経平均が年初からすでに10%以上上昇しているのに対してこの成績だと、単純に日経平均を買って放置しているだけの方がパフォーマンスがいいということなので、ちょっと悔しい気もしてきます。過去のチャートを分析し、バックテストをして買いのストラテジーだけでなく、売りのストラテジーも時間をかけて作ったにもかかわらず、株を始めて何も知らないけどとりあえず日経平均を買ってみて寝てるだけ、という人の方がはるかに良いパフォーマンスを出していることになります。

 直近の結果だけを見ているとそのように見えてしまうのは仕方ないことかもしれません。なぜなら、買いと売りを併用しているということは、車で言うとアクセルとブレーキを使い分けながら進んでいる状態です。先が見えない道や入り組んだカーブが続く道が来た時はこのような走り方になるでしょう。ただ、どこまでも先がまっすぐで視界も良好な直線の道を走っている時は、いちいちブレーキを気にせず、アクセル全開で走っている方が早いのは当然です。今はこのような先までまっすぐな直線を進んでいるような相場なので、何も考えず買いだけ持っている方がいいのは明らかです。

 しかし、このまま直線でずっと推移し続けるのかと言えば、可能性はあるかもしれませんが、100%そうなることはなく、むしろ、いつ急カーブの道が出てきたりしてこれまでの道と違うことが起きる可能性の方が十分あるでしょう。いつそのような道が来てもいいように日頃から抑えながら走行しているというのが、今の私のシステムトレードの状態です。派手なパフォーマンスに見えないので、今はあまり魅力を感じないでしょうが、長い目で見たときにもっと複雑な動きをする相場になった時にこのシステムが機能すると考えています。SNSや直近の上昇に乗って大きく利益を上げているトレーダーも多いと思いますが、レバレッジを上げて買いのみをしているのだと思います。この直線的な道が続いている限りは、それでいいのですが、一たびカーブに入ったりUターンするような動きが出てきたりしたときに、これまでのようにアクセル全開だと危険な目に会うでしょう。利益を追いかけすぎて、リスクを取りすぎないよう、長い目で見て優位性のあるトレードを心がけましょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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