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From；西村剛
東京の自宅より、、、
今日は、久しぶりに
東証マザーズ上場のとある企業へ取材に行きます。
もちろん、、、
企業へ取材には
システムトレーダーとしてではなく
「アナリスト」として行きます。
私も元々システムトレーダーであったわけではなく、
足で稼ぐアナリスト兼ファンドマネジャーでしたので、
そういった依頼が、まだまだあるのです。
今は、依頼がないと、こういった機会は、
なかなかありませんが、
かつては、年間数100社の企業へ取材していました。
さて、この企業への取材ですが、
こういったときは「社長」に会い、取材します。
だから、足で稼いでいたときは、
1日に、数人以上の社長に会い、取材しました。
ちなみに、、、
その中には、まだ今のような希望になる前の
楽天の三木谷社長などもいました。
ちょうど、ベンチャー企業が盛り上がっている時期でしたので、
偶然にも、今はものすごくビッグになったような人も多々います。
さてさて、
でも、あなたはこの取材と聞いて不思議に思うことはありませんか？
そうですね。
「なぜ、社長に取材するのか？」
というところですね。
平山の記事に現場や店舗に実際に行き、買ってみたり食べてみたりすることが
重要だという話があったので、不思議な人もいるでしょう。
もちろん、それはその通りです。
私と平山の株の師匠とも言える戸崎裕隆氏が、
しっかりと、それは教えてくれていますので、共通しています。
ただ、、、
やはり、現場や店舗では、消費者側からの視点での気づきはあるのですが、
「いったいこの企業は何を目指して動いているのか？」というのは分からないのです。
だから、社長に取材する必要があるのです。
企業の方向性を決めるのは「社長」です。
売上を減らすも、現状維持も、拡大するも
全ては、社長の意思決定次第です。
企業とは、その意思決定によって動かされるのです。
だから、社長には、
「この企業を、どのような方向にむかせるのか？（ビジョン・中長期計画）」
「どれくらいの規模にしようとしているのか？（目標売上・収益）」
「どれくらいのスピードで成長させようとしているのか？（成長性）」
などを聞くのです。
仮に、社長が1年で売上・利益を2倍にしたいのであれば、
企業は、劇的な変化があるでしょう。
急激な組織拡大などや、商品数が増えたり、海外進出があったりするかもしれません。
反対に、社長が現状維持や、毎年安定的に売上・利益を成長させたいのであれば、
企業は、劇的ではなく「ゆるやか」な変化があるでしょう。
そして、この情報が、投資家に届くころ、
株価に反映されます。
だから、私たちのようなアナリストは、
その情報が、投資家に届くできるだけ前に入手するために社長に取材するのです。
ちなみに、、、
実は、この実態を探るべく現場や店舗に行ったりしています。
あなたも、ご自身のお勤め先を考えるとそう思う部分もあるかもしれませんが、
どこかしら、社長の考えと現場の考えが一致していないことがあります。
それが浸透に時間がかかっているのであれば、まだ良いのです。
ただ、完全に全員が違う方向を見てしまっていることが感じられれば、
その企業は、本当に成長できるのか、もう一度考え直さなければならないのです。
とにかく、ここから言えることは、
『企業とは「社長」意思決定次第で、大きく変化する』ということなのです。
と、、、
システムトレードとは、全く関係ない話を続けてしまいました（笑）
でも、実は、この話から、
システムトレーダーのあなたに考えていただきたいことがあります。
それは・・・
あなたは「社長」だということです。
仮に、あなたが、1年間で資産を2倍にしたいと考えれば、
採用すべき戦略は、それに合ったものになるでしょう。
おそらく、そのときはある程度リスクを取らなければ実現しませんので、
信用取引などを使った売買ルールを作成する必要があるかもしれません。
仮に、あなたが、10年間で資産を2倍にしたいと考えれば、
採用すべき戦略は、それに合ったものになるでしょう。
おそらく、そのときは単純計算で年利10％で運用できる
リスクの低く、安定収益が見込めるような売買ルールを作成する必要があるかもしれません。
そうなのです。
企業は、社長の意思決定次第で、大きく変化するように、
システムトレーダーである「あなた」の意思決定次第で、
システムトレードも大きく変化するのです。
分かりやすいところで言えば、
あなたが、どれくらいのスピードで、どれくらいに資産を増やしたいかで、
○ハイリスク・ハイリターン
○ミドルリスク・ミドルリターン
○ローリスク・ローリターン
など、進むべき方向性が変わり、採用すべき戦略が変わるのです。
いかがですか？
きっと、システムトレードを始めた当初は、
「とにかくシステムトレードで利益を安定させたい」
「とにかくシステムトレードで着実に利益を上げたい」
など、単純にそう思っていたかもしれません。
ただ、システムトレードで重要なのは、
「あなたが、何を求めているか？」という部分です。
それ次第で、今日からやるべきことは大きく変わります。
今まで作り上げたものは、あなたの財産ですので崩す必要は決してありません。
でも、ここで一度「自分が何を求めているか？」を、明確にして、
今後の進むべき方向性を定めるのも良いかもしれません。
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西村 剛
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