株価の呪縛・・・



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「今売ると損が出るから、絶対に売らない!!
自分は、この株を1000円で買ったんだ!!!
だから、1000円を超えない限り売らないぞ!!!!」

 

などと、かつてのあなたは言っていたことでしょう。

システムトレーダーのあなたであれば、
こんなこととは、今は無縁ですよね。

ま~、まさにこのときと言うのは、
「塩漬けするか」「塩漬けしないか」の瀬戸際でしょう。

これは裁量トレードをしている限り、
どうしても付きまとう不都合な事実ですよね。

 

実は、最近こんな質問というより
相談を受ける機会が増えています。

 

「裁量で買った株が塩漬けで身動きを取ることができません。
どうしたらよいでしょうか?」

 

もちろん、私たちは裁量トレードではなく
システムトレードを推進していますので、
これは、システムトレードを導入する前の個人投資家の方の話です。

塩漬けは本当に利益にならないので、
こうなってしまったら、思い切って売るしかないのですが、
感情はそうできず、このような相談をよく受けます。

 

ただ、、、
私たちシステムトレーダーにとっては、
この塩漬けは「ナンセンス」ですよね。。。

 

私たちは、
売買シグナルで出てきた銘柄通りに、
売買するだけですので、塩漬けの概念がありません。

というより、
塩漬け状態になる前に、売ってしまいます。

統計的に見て、損は損でも、一番小さい損の状態で売ってしまうのです。
だから、塩漬けなんてないのです。

 

ですが、、、
塩漬けが起きてしまう個人投資家というのは、
どうしても、この呪縛に囚われてしまいます。

 

その呪縛とは・・・

「自分がいくらで買ったか」

です。

 

これは、完全に呪縛です。
呪縛以外の何物でもありません。

例えば、この呪縛に取りつかれた個人投資家は、
こんなことを考えます。

「あと株価が100円上がれば、
買ったときの株価に戻るからそうなったら売ろう」

「あと株価が50円上がれば、
ちょうど利益が10万円になるからそのタイミングで売ろう」

と。

 

基本的に、売るときの基準は、

「自分がいくらで買ったか」なのです。

 

でも、この基準だけは絶対に使ってはいけません。

 

それはなぜか???

なぜならば、、、

「あなたがいくらでその株を買ったか」というのは、
株価を動かす要素には全く関係ないからです。

 

基本的に、株価というものは、

〇経済や景気
〇企業の業績
〇売りたい人と買いたい人のバランス(需給)

で決まります。

 

だから、仮に裁量トレードでも、判断基準が、

〇景気が悪くなるから株を売ろう
〇この銘柄の業績が良くなりそうだから買おう
〇RSIが80%で買われ過ぎだから売ろう

というのであれば、百歩譲って理解でいます。

 

しかし・・・

「自分が1000円で買ったから、その価格に戻るまでは売らない」
「今売ると損が出るから売らない」

という判断であれば、これは百歩譲ることもなく
全く理解できません。

だって、その判断基準は、自分の勝手な都合に過ぎませんからね。
株価が動く要素には全く関係ないのですから。

もう、こうなってしまうと、
ほぼ間違いなく利益を上げることはできません。

何回かは、含み益を出し良い状況になるかもしれません。

 

ですが、、、
こういった判断基準でいる限り、
最後は、必ずと言って良いほど、適正なときに売ることができないものです。

 

しかも、、、
含み益のときの頭が残っているので、
そのときになるまでは、売るに売れない心境になってしまいます。

そして、結果的に
塩漬けになってしまうのです。

 

株式投資やトレードで大きな損失が発生する最大の要因は、

「塩漬け」です。

 

塩漬けをしてしまうといつまでたっても売ることができず、
最後は食べ物が腐ってしまうように・・・

株も紙くず同然になってしまう可能性があります。

 

だから、システムトレーダーのあなたであれば心配ありませんが、
裁量トレーダーで塩漬けしてしまっていると、
これは、もうとんでもない事態です。

大損を抱えているようなものです。

だから、今すぐ塩漬けはやめましょう。

それしかないです。

これ以上持っていても、損を拡大するだけなのですから。

 

でも、これは言葉で言うほどカンタンなものではありません。
それは、私も十分に理解しています。

 

しかし、抜け出す方法はそれしかありません。

だからこそ・・・

その塩漬けを解消したら、次に取り組むのは、
システムトレードのような、塩漬けの概念がないトレード法が良いでしょう。

このシステムトレードであれば、
精神的なストレスなく、塩漬けを避けられますし、

一番利益になるタイミングで売ったり、一番損失が少ないタイミングで売るので、
結果的に利益が拡大します。

 

そして、同時に、株価を見ることなく、ストレスなく
長期的に安定した利益を手にすることができるのです。

 

いかがですか?

システムトレーダーのあなたであれば、今日の話は全く関係ないので
心配は何もありません。

ですが、、、

もし、あなたが裁量トレーダーであれば、
私は、あなたのことを非常に心配しています。

 

あなたは大丈夫ですか?

塩漬けして、損失を拡大せずに、
利益を上げられていますか?

もし、上げられてないなら・・・

選択するべき道は、もうこれしかないかもしれませんね。

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■追伸

本気で一流システムトレーダーに
なりたいあなたは、まずこれを読むのが良いかも。

というより、、、あなたは、もう読んでいますよね?
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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。