株価上昇のポイントは「10/17(金)」か?



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From;西村剛
東京の自宅より、、、

 

「10/17(金)」

これからの株式市場で
ポイントは、この10/17(金)でしょう。

今週は、日経平均株価が、
年初来高値を更新したかと思えば・・・

大幅?というほど大幅ではないと思いますが、
報道では「大幅下落」と言われる状況でした。

もしかすると、
この報道に惑わされて、株価に右往左往してしまった
個人投資家も多いかもしれません。

 

しかし、、、
私たちシステムトレーダーは
基本的に、株価が上がろうが下がろうが関係ありません。

どちらの状況になっても対応できる
売買ルールを用意し、そこから出るシグナルに従って
淡々とトレードを繰り返して利益を上げ続けるだけです。

だから、システムトレーダーの私たちにとっては、
とくに今週の動きがどうというのはなかったでしょう。

 

さて、そうは言うものの、
システムトレーダーであっても、
普通に市場の動きは気になるものです。

何というのでしょう?
投資家の性というものでしょうか。

そこで、今週の株式市場をおさらいしたいと思います。

 

久々の登場になってしまいますが、
9月第3週の「投資主体者別売買動向」を見たいと思います。
確認すると、このようなことが分かりました。

東証1部・2部市場合計では、

○海外投資家:2816億円の買い越し
○信託銀行:1720億円の買い越し
○個人投資家:3407億円の売り越し

でした。

海外投資家と信託銀行が買い越しだったのに対し、
私たち個人投資家は、売り越しだったようです。

 

ということは、、、
今週、日経平均株価が、16,000円台に突入した局面で
日本株を買っていたのは「海外投資家、信託銀行」だったということでしょう。

では、個人投資家が売り越しだったのに
この「海外投資家、信託銀行」は、買い越しだったのでしょうか?

ちょっと気になりますよね。

個人投資家は、売っていたのに、
いわゆるプロである機関投資家は買い越しと逆のことをしているのですから。

 

この理由ですが、、、
これは彼らの投資戦略が「長期スタンス」であることが考えられます。

裏を返せば、彼らは長期的に見て
日本株が利益になると考えているということでしょう。

ということは・・・
彼らは、しばらくの間、日本株買いのスタンスを継続する可能性が高いでしょう。

 

では、反対に、
なぜ、私たち個人投資家は売りなのでしょうか?

個人投資家が、今日本株の売り圧力になっています。

個人投資家は、あなた自身を考えてみるとそうだと思いますが、
機関投資家に比べれば、投資戦略を「短期スタンス」であると思われます。

もちろん、一概には言えませんが、
比較的、そのような個人投資家が多いということですね。

また、そのような特長に加え、

○株価が下落する局面で買い
○株価が上昇する局面で売る

いわゆる逆張りの傾向があるのも特長です。

 

つまり、、、
すでに機関投資家は「買い」に回っていますので、

今後日本株が大きく上昇するには
売り圧力になっている個人投資家が「買い」になることが必須だと言えるでしょう。

 

でも、そこで問題なのが、
いったい、いつ個人投資家は「買い」になるか?です。

 

そうです。
実は、これがポイントの「10/17(金)」なのです。

ですね?

この日は、何か、もうお分かりですよね?

そうです。

「リクルート(6098)の上場日の翌日」

です。

今個人投資家が売り越しとなっているのは
10月に控えるリクルートとすかいらーくの
IPOに応募するための換金売りだと考えられます。

 

そして、資金がそこに流れている可能性が高いのです。

○すかいらーくの上場日が10月9日
○リクルートの上場日が10月16日

です。

ということは、、、
この日を境に、今度はIPOに流入した資金が、
今度は、上場日初日に株を売り、再び現金化されるでしょう。

そして、これで新たな資金ができますので、
このタイミングで、個人投資家が「買い」に転じるのではないかと
私は考えています。

 

ですので、、、

10月下旬から年末にかけては
日本株が大きく上昇するための要因である、

○海外投資家
○信託銀行
○個人投資家

のいずれもが日本株買い越しスタンスとなる可能性があります。

 

もちろん株価が本当にそのように動くかどうかは
終わってみないとわかりません。

しかしながら、
私の考えどおり日本株が10月17日から上昇した場合に備えて
今のうちに準備しておく必要があるでしょう。

準備期間としてはもう1ヶ月もありません。

今のうちに上昇相場に強い
順張り戦略や押し目買い戦略に磨きをかけておくことをおすすめします。

ぜひ、今日から動いておきましょう。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。