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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、
「年初来高値を更新」
昨日は、そのような言葉が
飛び交いましたね。
私は、むしろ
「パニック買い」だと思っているのですが
その話は後ほどとして・・・
日経平均株価が大きく上昇しました。
日経平均株価は、
前日比4.83%上昇の16413円76銭、
東証マザーズ指数は、
前日比1.25%上昇の883.85ポイント
で終了しました。
ただ、この上昇・・・
私は、手放しで喜ぶのは難しいかなと思っています。
日経平均株価+755円は、来週も続くのか?
そんなところを心配しています。
この上昇ムードは、
「一時的なもの」であって、「長続きしない」と考えているのです。
いったい、それはなぜか?
その理由について、これからお話ししましょう。
株価が上昇した要因は、
「バズーカ砲」
とも呼ばれていた、この「バズーカ砲2」とも言える
昨日(10/31)の日銀金融政策決定会合での、
予想外の追加金融緩和政策を発表です。
この発表により、
為替が1ドル111円台まで急速に円安が進みました。
そして、
円安によって業績にプラスの影響がある
輸出関連企業の株価が軒並み上昇しました。
これが、昨日の上昇の要因です。
この予想外の追加金融緩和政策の発表によって
日経平均株価は一気に年初来高値を更新しました。
しかし・・・
株価が上がって全く悪いことはないのですが、、、
私は、今回の上昇は一時的であり、
長続きはしないのではないかと考えます。
なぜならば。。。
今回の株価上昇は、
【日経平均採用銘柄のような大型株に限定されているから】です。
新興市場や東証2部の銘柄に拡がりが見られないのです。
それが、年初来高値を更新したものの、
私を冷静にさせてしまう原因なのです。
今回の株価上昇は、
言うなれば「パニック買い」です。
予想外の追加金融緩和政策発表から、
為替が一気に円安に進み、
それにともなってTOPIX先物や日経平均先物を
売っていた投資家が急速に買い戻しました。
それと同時に、
現物株も先物の値動きに合わせて上昇した可能性が高いでしょう。
だから、、、
売り方による「パニック買い」なのです。
あなたも株価が急落したときに
怖くなって保有株を投売りしたことがあるかと思います。
今回はその逆で、株価が下がるほうにかけていた投資家が、
予想外の動きをしたことによって、
売っていたポジションを慌てて手仕舞ったのではないかと考えます。
ですので。。。
今回の上昇は一時的だと考えているのです。
ですが、、、
日経平均株価が年初来高値を更新したのは事実です。
この上昇で、投資家のマインドは大きく改善されました。
また、GPIFの日本株買い期待も依然続いています。
つまり、今回の株価上昇は一時的で、
いったん下落する局面もあると思いますが、
その後は緩やかに上昇していくのではないかと考えます。
こういった局面で機能しそうなのが、
「大型株の押し目買い戦略」です。
11月は年初来高値を更新した「日経平均株価」と
まだ更新していない「新興市場銘柄」で
パフォーマンスが二極化する可能性があります。
もし、あなたが売買ルールを改良したり、
あらたに作成するのであれば、
このあたりをポイントにしていくとよいかもしれませんね。
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西村 剛
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