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From；西村剛
東京の自宅より、、、
先日、、、
『入手！機関投資家の「極秘情報」』の記事の中で、
機関投資家のベンチマークが
TOPIXや日経平均株価に加えて、
JPX400も意識され始められたという情報をお届けしました。
また、それが要因で、
一部の大型株の株価だけが上昇し、
他のものの株価が上がらない現象が起きてると解説しました。
そして・・・
あなたは、もう一つのことを覚えているでしょうか？
もちろん、
日々熱心に勉強する優秀なシステムトレーダーである
あなたであれば、もうお分かりでしょう。
そうです・・・
これからは、
「JPX400の順張り戦略が有効ではないか？」
とお伝えしました。
実は、この話続きがあります。
もちろん、私はシステムトレーダーですので、
「有効ではないか？」と言って、それでは終わらせません。
あのあと、
その考えが正しいか、しっかりと検証しました。
そこで今回は、
その「JPX400の順張り戦略の有効性」について、
これからお話ししましょう。
まず、JPX400の有効性を調べるために、
順張り戦略でトレード対象を以下の2点に絞って検証してみました。
○東証1部
○JPX400
その際の売買ルールはシンプルに、
このように設定しました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【買いルール】
終値が過去120日間の終値の最高値を更新
【売りルール】
終値が過去20日間の終値の最安値を更新
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
そして、この設定でバックテスト対象を
「東証1部のみ」と「JPX400採用銘柄」にして検証しました。
まず、、、
「東証1部のみ」の検証結果を見てみましょう。
////////////////////////////////////////////////////////////
○勝率： 39.67 ％
○平均損益（円）： 3,666 円 平均損益（率）： 1.83 ％
○平均利益（円）： 30,795 円 平均利益（率）： 15.40 ％
○平均損失（円）： -14,111 円 平均損失（率）： -7.06 ％
○ＰＦ： 1.435
○平均保持日数： 52.66 日
////////////////////////////////////////////////////////////
検証結果を確認すると・・・
勝率は約40％、平均損益率は1.8％です。
これは、順張り戦略の平均的な成績です。
では、次に、
「JPX400採用銘柄」の検証結果を見てみましょう。
////////////////////////////////////////////////////////////
○勝率： 41.98 ％
○平均損益（円）： 6,297 円 平均損益（率）： 3.15 ％
○平均利益（円）： 32,877 円 平均利益（率）： 16.44 ％
○平均損失（円）： -12,834 円 平均損失（率）： -6.42 ％
○ＰＦ： 1.854
○平均保持日数： 54.53 日
////////////////////////////////////////////////////////////
検証結果を確認すると・・・
勝率は42％、平均損益率は3.1％です。
勝率は、東証1部のみより良好です。
しかも、平均損益は、大きく改善されました。
この検証結果を見る限り、、、
「JPX400の順張り戦略は有効」ということになるでしょう・・・か？
そうです。
「か？」ですよ、「か？」
まだ、焦ってはいけません。
実は、この検証結果、大きな落とし穴があるのです。
私も期待して検証した「JPX400の順張り戦略」ですが、
どうやら、この売買ルールでは、まだ有効とは言い切れないのです。
この検証には、大きな落とし穴があるのです。
何が落とし穴かと言うと、
それは、、、
「JPX400はある基準に基づいて東証が選定した銘柄になっている」
ということです。
JPX400採用銘柄は下記の基準によって選定されています。
↓
http://www.tse.or.jp/market/topix/jpx_nikkei.html
（『東証 : JPX日経インデックス400』より引用）
選定基準をカンタンに言うと、
「過去3年間の業績と時価総額の大きさ」で東証が選定しています。
ということは・・・
選定された銘柄というのは、
過去3年間業績が良かった銘柄ばかりだということです。
だから、株価が上昇している銘柄ばかりが含まれている可能性が高いのです。
つまり、、、
株価が大きく上昇している銘柄が意図的に含まれるわけですから、
JPX400を使った単純な順張り戦略は
カーブフィッティングの恐れがあるのです。
カーブフィッティングとは、
日本語に当てはめると「過剰最適化」ですね。
もう少し砕いて言うと、
「自分の都合に合わせた売買ルールになっている」ということです。
では、なぜ、そのようなことが起きてしまったのでしょうか。
それは、、、
バックテスト対象を絞り込んでいるからです。
バックテスト対象を絞り込んで検証する場合、
そのバックテスト対象が、どのような基準で選ばれているのかを
十分に考えながら使わないと、このようなことが起きてしまうのです。
以上をふまえると、
「バックテスト対象をJPX400にした順張り戦略は有効ではない」という結論に至りました。
有効に見えた「JPX400の順張り戦略」ですが、
しっかりと検証すると、このような使い方では有効ではないことが分かりました。
ただし、、、
これは私が考えた「JPX400の順張り戦略」ですので、
他の方法で検証すると、また違った結果が得られるかもしれません。
ぜひ、あなた自身の方法で試し、
研究を深めると良いでしょう。
ちなみに。。。
私は、今回このアイデアはダメでしたが、
この検証から、順張り戦略の新しい改良方法を見つけることができました。
このように思わぬ副産物が生まれる場合もあるので、
ぜひ、あなたも挑戦してみましょう。
斉藤正章さんは、言っています・・・
【検証に失敗はありません。その方法では成功しないことが分かっただけです。
あとは、成功にたどり着くよう、次の方法を試せば良いのです。】
これがシステムトレーダーですよね。
だから、あなたも挑戦に挑戦を重ねましょう！
■追伸.1
ちょうど良い「順張り」がないあなたへ、、、
私が独自にインタビューを重ね、斉藤正章さんの
順張り戦略などを限りなくホンモノに近く再現しました。
その逆張り戦略は、このレポートに書かれています・・・
■追伸.2
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本気で一流システムトレーダーに
なりたいあなたは、まずこれを読むのが良いかも。
というより、、、あなたは、もう読んでいますよね？
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西村 剛
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