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From；西村剛
東京の自宅より、、、
日本株が上昇しています。
日経平均株価は、
前日比プラス1.1％の18,971円0銭、
東証マザーズ指数は、
前日比プラス0.2％の871.92ポイントで終了しています。
日経平均株価は、
年初来高値を更新しています。
ですが・・・
この日本株の上昇はホンモノなのでしょうか・・・？
実は、、、
ちょっと気になる情報があるのです。
もし、本格的な上昇トレンドであれば、
株価の上昇に伴い出来高も増加する傾向にあります。
ですが・・・
直近の出来高は、
それほど増加しているとは言いがたい状況です。
ですので、、、
今の日経平均株価の上昇は、
株式市場全体の上昇ではなく、
株価が20,000円とか30,000円とか大きい、
値がさ株の上昇によって日経平均株価が押し上げられていると推測できます。
ということは、
値がさ株が先導する今の日本株が、
途中で息切れして失速するのか？
それとも、低位株まで物色対象が拡がるのか？
このあたりが今後の株式市場を
占うのではないかと思います。
では、、、
今後どちらの傾向が強まるのでしょうか？
あなたは、どう見るでしょうか。
もちろん、カンに頼った予測ではいきません。
やはり、こういっとときほど、しっかりと数値を確認しないといけないでしょう。
そこで見てみたいのが
「投資主体者別売買動向」です。
2月4週の投資主体者別売買動向が発表されたので
見てみましょう。
まずは「海外投資家」です。
海外投資家は、7420億円の買い越です。
そのうち現物株が2682億円の買い越し、
先物が4738億円の買い越しです。
これを見る限り、
外国人投資家の日本株買いは、
先週同様かなりの規模です。
ただし、依然として
現物株というよりは先物主導で買われているようです。
ですので、現物株も、日経平均株価に採用されている
値がさ株を中心に買われているのではないかと考えられます。
次に「個人投資家」をみてみましょう。
個人投資家は、3797億円の売り越しです。
そのうち、現物株が4464億円の売り越し、
先物が667億円の買い越しです。
株価上昇に伴い、
個人投資家は利益確定の売りをだしている状況です。
ですが、先週と比べ売り越しの金額は減少しています。
よって、個人投資家の売り圧力は、
弱まりつつあると考えられます。
最後に「信託銀行」を見てみましょう。
信託銀行は、381億円の買い越しです。
そのうち、現物株が599億円の買い越し、
先物が218億円の売り越しです。
日経平均株価が、年初来高値を更新している今のような状況で、
信託銀行は積極的な買いスタンスではなく、
様子見スタンスと言えそうです。
この結果から推測できるのは、以下の2点です。
○今の日経平均株価の上昇は、
外国人投資家による先物買いによるところが大きい。
この傾向が続けば、株価が高い値がさ株中心の上昇相場が続く可能性が高い。
○個人投資家は売りスタンスではあるが、売り圧力は弱まりつつある。
個人投資家が買い越しに転じれば、現状の値がさ株から物色対象が拡がり
低位株の株価上昇が期待できる。
つまり、、、
海外投資家の先物買いの傾向と
個人投資家の売りスタンスに変化が出たときが相場の転換点になりそうです。
今後の日本株の動向は、
「外国人投資家」「個人投資家」の動きに左右されるかもしれません。
ぜひ、この上昇がホンモノなのか見極める意味でも、
注目しておきましょう。
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西村 剛
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