日本株ここで上昇勢い終了か?



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「日本株ここで上昇の勢い終了か?」

何で、こんなに日経平均株価が好調なときに、
こんなことを言うのか、あなたは不思議に思うかもしれません。

もしくは、、、
日経平均株価は好調だけど、

「なぜ、自分の保有する銘柄だけ上がらないんだ!」

というあなたは、私のこの言葉に反応しているかもしれませんね。

 

ただ・・・
いずれにせよ、

こんなに日経平均株価が、好調な裏側で、
非常に気になる現象が、今の日本の株式市場では起きているのです。

 

それにも関わらず。。。

メディアは、日経平均株価上昇の話ばかりで、
その裏側の気になる現象を全くと言って良いほど話していません。

特に、この気になる現象は、
私たち個人投資家にとって、直接の打撃を受ける可能性が高いでしょう。

だから、今日の話は、
一語一句見落とさずに、あなたに聞いていただきたいのです。

 

では、その気になる現象とは、
一体、何なのでしょうか?

 

まず、昨日の日本の株式市場を振り返りましょう。

昨日(3/17)の日本株市場は上昇しました。

日経平均株価は、
前日比0.9%プラスの19437円00銭、

東証マザーズ指数は、
前日比0.5%マイナスの858.15ポイントで終了しました。

日経平均株価は、年初来高値を更新しています。

 

しかし・・・
その一方で、
東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は、マイナスです。

依然として、大型株中心の相場が続いています。

 

そうですね、

カンの良い個人投資家であるあなたであれば、
私の冒頭の話でお分かりだったと思いますが、
気になる現象は、この部分です。

 

だから、私はこの大型株中心の上昇相場が続くのか?

と判断に迷うところがあります。

 

しかしながら、
これは私のアナリストとしての予測になってしまいますが、

 

私の判断では、

「日経平均株価は上昇するものの、株式市場全体には上昇が波及しない」

と考えているのです。

 

ただ、予測と言ってもカンではありません。

気になるデータがあるのです。
コチラをご覧ください。

http://kabutan.jp/warning/?mode=8_1&market=0&stc=kiyodo&stm=1&page=1
(『株探 | 株価注意報 – 日経平均の寄与度ランキング』より引用)

 

これは、日経平均株価の寄与度分析です。

日経平均株価の上昇日に、
どの銘柄が貢献したかをみることができるものです。

昨日(3/17)の日経平均株価は約190円上昇しました。

 

では、その上昇の中で寄与度はどうなっているのでしょうか。
上記を見ると、寄与度上位5銘柄で約88円を占めています。

数ある日経平均株価に採用される銘柄うち、
上位5銘柄が88円を占めている・・・

これ、冷静に考えると、
優秀な個人投資家であるあなたは、すぐに気が付きますよね。

 

そうですね、

今の相場は、日経平均株価だけをみていると一見好調に見えますが、
寄与度をみると一部の銘柄が大きく上昇しているだけなのです。

だから、

私たち個人投資家は、比較的そのような銘柄を保有することは少ないので、
日経平均株価の上昇ほど、利益という恩恵をあずかっていない可能性が高いのです。

つまり、これが気になる現象の真実なのです。

 

これらのことをふまえると、
私は、今後の日本の株式市場を、この2つのパターンで考えています。

 

1つ目は、
○日経平均株価の上昇が他の市場の銘柄にも波及し、相場全体が上昇し始める

2つ目は、
○日経平均株価の上昇が終わり、他の銘柄と同様に株価の上昇の勢いが衰える

 

当然と言えば、当然のことかもしれません。

しかし、「日経平均株価の動き=市場全体の動き」と捉えてしまっていたら、
このような判断もできないものです。

だから、当然の話ではありますが、
陥りやすい罠でもあるのです。

 

ちなみに、、、

前者のシナリオになった場合は、
本格的な上昇トレンドに再び突入刷るでしょう。
そして、そのときは、日経平均株価が22,000前後に到達してもおかしくありません。

一方、後者のシナリオになった場合・・・
これが怖い状況でしょう。

日経平均株価は、19,500円前後を天井に
18,000円前後まで調整する可能性があります。

日経平均株価が好調なだけと言っても、
市場全体が不調になるよりは良いので、後者にはなってほしくないものです。

 

ただし・・・
これは、私のアナリストとしての予測に近い観測です。

また、株価の動きだけは、
今日どうなるか、明日どうなるかを知り得ることはできません。

だから、どちらのシナリオになると
ヤマをはることなく、どちらのシナリオになっても問題ないように
心構えをし、準備をしておくと良いでしょう。

 

でも、私たちシステムトレーダーは、全く問題ありませんよね?

これだけ、日経平均株価がどうこうという話をしてきましたが、
私たちにとっては、日経平均株価がどう動こうと、
個別株の株価がどう動こうを全く関係ありませんからね。

関係あるのは、検証から得られた売買ルールに基づく
シグナル通りにトレードして、着実に利益を積み上げることだけです。

私たちは、たとえ個別株に利益が出てようが、損失が出ていようが、
統計的に見て、トータルで利益が上がるタイミングで売買するだけです。

それが、利益を上げるのに一番良い方法だと、
私たちは知っていますからね。

 

だから、、、
この日経平均株価の上昇の中で、

「なぜ、自分の保有する銘柄だけ上がらないんだ!」

ともがいている個人投資家を横目に、
私たちは、着実に利益を積み上げていきましょう。

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。