日経平均24,000円まで上昇の確率30%?



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

日本株、もう高値更新はムリか?
先週土曜日、このような記事を配信しました。

だから、この株価動向に
「えっ?」と思う人もいるかもしれませんね。

ただ、きっとあなたは
しっかり読んでいただいていると思いますが、、、

「外国人投資家が、もう一度日本株を買ってくるか?」

が今後のポイントだとお話ししました。

 

ちょうど今日や来週発表される
「投資主体者別売買動向」を見てみないと分かりませんが、
昨日の日経平均株価の状況をみると、
そのような動きが起きているのかもしれません。

それは、今お話ししても空論になってしまいますので、
データが出たら、しっかりと確認しましょう。

 

さて、昨日の日経平均株価は、
年初来高値を更新し、

前日比0.7%プラスの19,789円81銭まで上昇しました。

東証マザーズ指数は、
前日比1.4%プラスの902.62ポイントで終了しています。

 

このような状況もふまえて、
いよいよ各種メディアも

「日経平均株価2万円射程圏内!」

のような見出しがいっきに増えましたね。

 

そうなると、私たち個人投資家というより、
投資家が気になるのが、、、

「ここから更に日経平均株価は上がるのか?」

ということでしょう。

 

今日は、上昇した場合のレンジと、
どれくらいの確率で、それが起きそうか?ということをお話ししましょう。

 

まず、これを考えるのに見なければならないのが、

「株価位置」の銘柄数です。

 

久々に登場の指標ですね。

やはり、私はシステムトレーダーですので、
カンで回答することはできません。

こういったときも、
しっかりと、データを活用して答えを出します。

 

さて、その株価位置ですが、
具体的には、

「株価位置(200日)が80%以上の銘柄数」を確認します。

 

では、その気になる昨日(4/8)時点の銘柄数ですが・・・

『1078』

でした。

 

この数字だけ、言われてもよく分かりませんよね(汗)

目安の判定基準ですが、
私は、統計データからこのように考えています。

○500銘柄を超えてくると上昇トレンドの初期段階
○1000銘柄を超えてくると上昇トレンドの終盤段階

 

ただし、、、
まれに起こる2013年のような大相場の場合は、例外です。
そのときは銘柄数が、ピークでは2000銘柄を超えました。

 

だから、それをふまえると、、、
この銘柄数が1000銘柄を超えた場合は、

「短期的には上昇トレンドの終盤段階」なので注意が必要だということです。

上昇トレンドで威力を発揮する
順張り戦略の平均的な勝率が40%程度ですので、
60%の確率で、「ダマシ」と言われる状況に陥ります。

だから、うかつに「上昇トレンドだ!」と判断し、
その勢いに身を任せては危険だと言うことです。

 

ただし、その一方で、
まれに起きる大相場であれば、
まだまだ上昇トレンドの初期段階だと考えられます。

 

では、今回の「1078」は、どちらか?
まだ、判断は難しいところでしょう。

 

状況としては、、、

年初来高値を更新したことを考えると、
「1078」銘柄というのは、比較的少ない数字だと考えられます。

おそらく、、、
先週の記事を配信した頃の3月末~4月初めは、
日経平均株価が調整に入り、ボックス圏でした。

だから、今は日経平均株価が高値を更新したものの
市場としては、過熱感が薄れている段階だと思われます。

その影響で、思ったほど株価位置に該当する銘柄数が
多くないのかもしれません。

 

ということは・・・

今過熱感が、いったん薄れた状態ですので、
この日経平均株価の年初来高値更新をきっかけに、
再び過熱する可能性があるということです。

 

そうなった場合、統計データで見ると、
日経平均株価に関しては、
「20,000~24,000円」のレンジに上昇する可能性があるでしょう。

 

ただし、その確率は
順張り戦略の勝率と同様に「30%」です。

もちろん、今が大相場の序章にすぎず、
ここから、大きく上昇する可能性もありますが、

悲観的に見ておいて、悪いことはないので、
この確率も頭に入れながら、株式市場と向き合うと良いでしょう。

 

しかし・・・

だからと言って、私たちシステムトレーダーは、
いつもとやることは変わりません。

私たちの売買ルールは、日経平均株価の動きに合わせたものではなく、
どのような環境でも利益を上げられるように作ったものです。

 

ですので、
この日経平均株価の話は、ただの出来事として受け止めて、
私たちは、私たちの方法で、着実に利益を積み上げていきましょう!

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。