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From；西村剛
東京の自宅より、、、
「日経平均株価は、20,000円を回復したけど・・・」
と、そんな声が聞こえてきそうですね。
この20,000円を挟んで
一進一退が続く相場の中で、
あなたは、順調に利益を上げているでしょうか？
ここ最近、
私がバブルという言葉を使って、
パッと見では景気の良さそうな話をしていますので、
「お～、ここからは、ドンドン利益が上がるぞ～！」
と思っていたトレーダーも多いでしょう。
ですが、、、
実際は、どうでしょうか？
私たちシステムトレーダーを含め、
日経平均株価の上昇ほど利益が…という状況かもしれません。
昨日（4/28）の日経平均株価は、
20,000円を回復し、前日比0.3％プラスの20,058円95銭、
東証マザーズ指数は、
前日比0.3％マイナスの919.49ポイントで終了しました。
この数値を見ると分かりますが、
日経平均株価こそ上昇したものの、
東証マザーズ指数は0.3％の下落、
ジャスダック指数も0.6％の下落です。
そうですね、
日経平均株価が回復したのに、思った以上に利益が上がらないのは、
このあたりに原因がありました。
これは、ここ数日の傾向なのですが、
一部の大型株だけが上昇し、
その他の銘柄が下落する、
先月のような状況です。
思い出してください、、、
先月は、この状況に苦戦しましたよね。
実は、この数日間に限って、
全く同じことが起きていたのです。
ただ、上昇トレンドには変わらないので、
誰かしら利益を上げているはずです。
そうなると、聞いてみたいのが、
「裁量トレーダー」です。
以前、斉藤正章さんも
上昇トレンドのときは、システムトレーダーよりも
裁量トレーダーのほうが利益を上げるケースが多いと言っていました。
そこで、1名ではありますが、
私のトレード仲間で、著名な裁量トレーダーの方に、
現状を聞いてみました。
すると、意外な答えが返ってきました・・・
「苦戦してますよ。なかなか利益が増えなくて…今の相場は難しいです。」
と。
どうやら、彼の見解でも、
難しい相場のようです。
では、私たちシステムトレーダーはいかがでしょうか？
やはり同じ状況かと思います。
私を含めた
多くのシステムトレーダーが
「シグナルが出ない」
という状況に直面しているでしょう。
もし、あなたも同じような状況であれば、
これからは話すことを、よく聞いてください。
このようなとき、決してしてはいけない2つのことがあります。
それは何か？
この2つです。
○シグナルが出ないので、売買ルールの条件を緩めたい
○シグナルが出ないので、裁量で株を買いたい
これだけは、絶対にやってはいけません。
「シグナルが出ない」と言うと、
トレーダーの性なのか、
どうしても「トレードがしたい！」という気持ちが出てしまうものです。
ただ、よく考えてください。
私たちがシステムトレードをしているのは
トレードをするためではなく…「利益を上げるため」ですよね。
だから、
シグナルが出ないからといって、
シグナルが出るように何かをするのは、本来の目的と違います。
正しくは、
利益を上げたいから、シグナル通りに売買するのです。
そこだけは、絶対にはき違えてはいけません。
また、シグナルが出ないのは、
ある意味「シグナルがない」という「シグナル」とも言えます。
言い換えれば、
「今トレードしても、利益を上げられる確率は低いですよ」ということです。
通常、シグナルというのは
「今トレードすれば、利益を上げる確率が高いですよ」ということです。
だから、シグナルなしという状況は、
その反対だということですね。
そう考えれば、一目瞭然ですよね。
なぜ、あえてトレードしても利益が上がらない状況に、
無理矢理資金をつぎ込む必要があるのか？
そんな理由、どこにも存在しませんよね。
はっきり言って、ナンセンスです。
だから、あの2つのことは
絶対にやってはいけないことなのです。
ちなみに、私の友人の裁量トレーダーも
今の相場が難しいと言っていたので、
シグナルが出ない状況も考えると、
よほど今の状況は利益を上げにくいようです。
つまり、今シグナルが出るように
無理に何かするのは、自殺行為に近いことでしょう。
わざわざ損しに行くようなものです。
もちろん、日々熱心に勉強するシステムトレーダーのあなたに限って、
この絶対にしてはいけない2つのことをすることはないでしょう。
でも・・・
システムトレーダーでありながら、
利益を上げることを目的とせず、
なぜかトレードをすることを目的にしてしまい、
わざわざ、損するトレードをしに行く人もいるのです。
反面教師と言っては彼らに失礼かもしれませんが、
反面教師として、あなたは絶対にないようにしましょうね。
今、確かに難しい相場です。
だからといって、この状況が永遠に続くわけではありません。
シグナルが出ない今は、
単純に「今トレードしても利益が上がらない」と考えて、
トレードしないのが、賢明でしかるべき行動です。
そして、もしシグナルが出れば、
それは、反対を意味する「利益が上がりやすいトレード」です。
それが出たら、今度はしっかりとそこに資金を注ぎましょう。
損する確率が高いと分かっているのに資金を投入する理由もありませんし、
利益になる確率が高いと分かっているのに資金を投入しない理由もありません。
だから、状況が変わるのを待って、
慌てず状況を見守りましょう。
そして、シグナルが出たら一気に動き、
着実に利益を積み上げていきましょう！
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西村 剛
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