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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
少し前までは、
日経平均株価が20,000円台でしたが、、、
ここ数日、日経平均株価は19,200円から
19,800円のボックス圏で推移しています。
ちょうど4月28日の日経平均株価20,133円から
5月1日19,399円まで急落したタイミングで、
日本株の流れが変わったとも言えそうです。
ただし、今の段階では、
「日本株の流れが変わったのか」
と感覚的にしか分かりません。
やはり、こういったことは
数字でしっかりと抑える必要があります。
そこで、いつも通り
先日発表された「4月第5週の投資主体者別売買動向」で、
誰が日本株を買って、誰が売っているのか、
しっかりと数字で確認していきましょう。
まず、「海外（外国人）投資家」の動向です。
海外投資家は、
2640億円の売り越しです。
内訳は、
○現物：574億円の売り越し
○先物；2066億円の売り越し
です。
4月1週から海外投資家は、
一貫して日本株を買い越していました。
しかし、、、
ここにきて売り越しに転じました。
ただし、4月第5週の売り越しは、
連休前ですので、一時的なポジション調整の
可能性が高いと考えられます。
しかしながら・・・
もし、5月に入っても売り越しが続くようであれば、
日本株の短期の上昇トレンドが、いったん終わった可能性があります。
それを見極めるためにも、
今後も、海外投資家の動向には注意が必要でしょう。
次に、「個人投資家」の動向です。
個人投資家は、
901億円の買い越しでした。
内訳は、
○現物：822億円の買い越し
○先物：79億円の買い越し
です。
個人投資家が買い越しに転じたのは
3月4週以来です。
個人投資家は、
比較的逆張り戦略を好む傾向があります。
だから、今回のような株価下落局面では
この数字にも表れているように、
買い方として期待できるでしょう。
そして、今回もその傾向通りに動いています。
この週の相場は、この個人投資家の
買いが株価を下支えしたと言えるでしょう。
ただし、注意しなければならないのが、
まだこの買い越しは、1週だけですので、
安心はできません。
こちらも、引き続き注意が必要でしょう。
最後、「信託銀行」です。
信託銀行は、
350億円の売り越しです。
内訳は、
○現物：150億円の売り越し
○先物：201億円の売り越し
です。
信託銀行の投資行動は、
個人投資家と同様逆張り戦略を好む傾向にあります。
ですので、
今回の急落局面では買い越しかと思いましたが、
予想に反して売り越しでした。
例年4月は、信託銀行をはじめとする機関投資家が
ポートフォリオを入れ替える時期です。
今年は、GPIFをはじめとする機関投資家が
日本株の組入比率を増やすのではないかとの期待感から
これまで株価が上昇した部分もありました。
しかし、この期待と反対になる可能性が出てきました。
そのような背景もあるので、
この信託銀行の動向も、今後注意が必要です。
以上が、投資主体者別売買動向です。
まとめると以下の通りです。
○外国人投資家が売り越しに変わったのはマイナス要因。
この傾向が一時的なものかどうか引き続き注意する必要がある。
○個人投資家が買い越しに変わったのはプラス要因。
個人投資家による日本株の下支えが期待できる。
○信託銀行が売り越しだったのはマイナス要因。
機関投資家の日本株比率引き上げは短期的には終了した可能性がある。
このように、4月5週は、少々マイナス要因の多い週でした。
ただし、これまでもお伝えしてきた通り、
この週は連休前なので、傾向が一時的な可能性が高いです。
しかしながら、、、
上昇トレンドが一服する可能性も決して否めません。
よって、今の株式市場は、
過度に期待をせずに望んだ方が良いでしょう。
ただし、そうはいっても、
私たちシステムトレーダーは、いつも通り、
シグナルの奴隷のごとく、シグナルに従ってトレードするだけです。
今は、やや難しい株式市場に一時的に突入していますので、
周囲が騒がしくなる可能性もあります。
もし、そのようなことがあっても、
私たちは、それを横目に、淡々とシグナル通りトレードしましょう。
それが、私たちが信じる道であり、
着実に利益を積み上げ、成功を手に入れる最良の方法と知っているのですからね。
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西村 剛
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