6月の新興市場は上がる？

Tweet

From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、

先日、「この時期に個人投資家がやってしまう間違い・・・」
という記事を配信しました。

ここでは、この時期にやってしまいがちな
決算の読み方についてお話ししました。

とくにその間違いは、
「決算予想」に注目して、未来を見ないで、
現在を見てしまうことだと解説しました。

今回は、それに関係した
システムトレードの話をしましょう。

もう、残り1週間ほどで、
この5月も終了しようとしています。

そして、これから迎える6月ですが、
この6月は、過去の統計データでは、
上がりやすい月と言われています。

その証拠に、、、、

5月末に全銘柄を購入し、
20日経過後に売却した場合

///////////////////////////////

○勝率： 54.97 ％
○平均損益（率）： 1.60 ％

///////////////////////////////

という検証結果が出ます。

大まかな結果ですが、
ここから6月は、比較的株価が上がりやすいことが分かります。

では、この6月は、
なぜ、株価が上がりやすいのでしょうか？

その理由は、、、

5月の株式市場が、
軟調に推移しやすい点が挙げられます。

5月は、まさに先日の記事の通り
「この時期」というように、例年3月決算企業の決算発表が本格化します。

そして、日本企業は、ここで保守的な見通しをだすことが多く、
それに投資家は嫌気して、保有株を手放す動きが強まります。

だから、5月はその売りが先行して、
株価が下がりやすく、軟調に推移してしまうのです。

でも、6月は・・・
その5月に売られた株の買い戻しが始まると言われています。

だから、今度は買いが先行して、
株価が上昇する傾向にあるのです。

そして、ここにもう一つ、
面白いデータがあります。

注目です。

それは、、、
「新興市場銘柄」です。

先ほど検証したものを、
今度は「新興市場銘柄」に絞ってみましょう。

5月末に全銘柄を購入し、
20日経過後に売却した場合の検証結果は、こうなります。

///////////////////////////////

○勝率： 54.66 ％
○平均損益（率）： 2.27 ％

///////////////////////////////

いかがでしょうか？

全銘柄の平均損益率1.6％と比較すると
成績が良好なのが分かります。

つまり、この検証結果の差からも分かるように、
6月は株価が上がりやすい月で、
中でも新興市場が好調な月と言えるです。

次が注目ポイントですが、

新興市場が好調な理由は、
新興市場に限っては、

「今期の決算予想について、強気なものが多い」からです。

新興市場の上場企業の社長は、
オーナー社長であり、ワンマン社長が多いです。

その特性とも言えるのか、、、
企業の見通しについて、常に強気に出すことがほとんどです。

ということは・・・
投資家たちは、その強気の見通しを見るのですから、
好感し株を買う傾向があります。

そして、その傾向が、
新興市場の株価が、6月に好調になる要因になるのです。

ちょっとした情報ですが、
こういった傾向が分かれば、月ごとに合わせた売買ルールを作ったり、
改良やアイデアのヒントになるでしょう。

ちなみに、私の中では・・・
というより、ちょくちょくお話しする
エグゼクティブ・システムトレード・プログラムのメンバーの中では、

売買ルールの「and」と「or」の使い方について注目しています。

その中でも何か活用できそうな気がしますね。
ただの思いつきなので、実際に活用できるか分かりませんけどね(汗)

ちなみに、ちなみに、、、

この「and」と「or」の話は、普通の「and」と「or」話ではないですからね(笑)
1円でも利益を伸ばしたいシステムトレーダーは、
最終的には、ここまでするのか！というほど突き詰めたときに使う方法です。

もし、あなたもあと1円でも利益を伸ばしたい！という状態の場合は、
原点に帰り「and」と「or」に注目してみてください。

あなどれないです。
この「and」と「or」の使い方は・・・

蛇足の話をしてしまいましたが・・・

6月は「新興市場」が特に好調です。

ぜひ、この情報をあなたの売買ルールや
運用に活用してみてくださいね。

■追伸.1

「ボラティリティ」を利用して成績を伸ばしたいあなたへ、、、
ボラティリティごとに指値を変えると成績は向上するのか？
と、、、ちょっと面白い改良アイデアを検証しました。
その方法は、このレポートに書かれています・・・

「ボラティリティ」を利用した改良の詳細はこちらをクリック

■追伸.2

【再浮上！！トレーダーズショップ月間売れ筋ランキング「第7位」】
本気で一流システムトレーダーに
なりたいあなたは、まずこれを読むのが良いかも。

というより、、、あなたは、もう読んでいますよね？
『入門 株のシステムトレード 利益が出るロジックのつくり方』の詳細はこちらをクリック

The following two tabs change content below.

• この記事を書いた人
• 最新の記事

西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。

最新記事 by 西村 剛 (全て見る)

• いよいよ新興銘柄に注目すべきタイミング到来か【西村剛】 - 2024年11月27日
• 12月に注目しておきたい銘柄の特長【西村剛】 - 2024年11月25日
• 12月相場はココに注目【西村剛】 - 2024年11月21日