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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
「いやー、それだと初心者が関心を示さないので・・・
やっぱり銘柄にしてください！！」
これは、先日受けたマネー雑誌の一コマです。
つい先日も同じようにマネー雑誌の話をしましたが、
この時期は取材が集中します(汗)
そうすると、、、
システムトレーダー西村としては
答えにくしつもんばかりなのです。
だって、先日のものは
「相場展望」でしたからね。
もちろん、アナリスト西村としては
考えがありますが、
やはり、あなたのように
システムトレーダーの立場として日々情報配信している私としては、
やはり、システムトレードに基づいた情報を出したいところです。
でも、、、
実際は、相場展望はそれにそぐわないので、
このときばかりは、アナリストとしてコメントしました。
そして・・・
今回は、その第2弾でした。。。
取材の質問は、このようなものでした。
↓
「西村さん、マネー雑誌の取材です。年末に爆騰する銘柄を教えて下さい！」
ほ～、相場展望の次は、
そうきましたか～(笑)
と、のんきにも言っていられる状況ではありませんでしたが、
この質問を受け、取材者を目の前に
そう心でつぶやきました。
ココからは私の心の声です(笑)
（↓心の声↓）
年末ということは、12月か～。
12月はボーナス月だから、一攫千金狙いじゃないけど、
そんな銘柄があると、販売部数が伸びるのだろうな～
よ～し、じゃ自分もいっちょ協力するか！
いや・・・でも待てよ(汗)
年末＝12月・・・
ということは、
なに～～～～～～～～～～！
2ヶ月後に爆騰する銘柄？？？？？
う～ん、雑誌が発売されるの日程を考えると、
今、予想しろというのは分かるけど…
ちょっとそれは厳しくないか～
いやいや、これはシステムトレーダーでは難しいし。。。
アナリストでも難しい。。。
う～～～～～ん、どうしよ～～～～～～！
これって結局、運任せじゃないか！
株-1グランプリなら、もっと短期決戦だからいいけど、
さすがに、2ヶ月後に爆騰する銘柄って・・・
しかも、12月の期間にでしょ・・・
そのときに買って、一気に上がって、一攫千金みたいになる銘柄を予想するって・・・
（↑以上、心の声↑）
というように、散々私の心の声を聴いていただければ
お分かりいただけると思いますが、、、
これは、いくらプロの私でも無理があります。
全く当たる気がしません。
もし、これが分かれば、
それができる人は、常に莫大な利益を上げているでしょう。
だから、私は取材者に対してこういったのです。
「○月の投資戦略や、○月の傾向といった内容はどうですか？」
と・・・
すると、、、
「いやー、それだと初心者が関心を示さないので・・・
やっぱり銘柄にしてください！！」
と返答が・・・。
私もこれで撃沈です(笑)
そして、このような取材と質問ないようは、
一つの雑誌だけではなく複数あり、
全ての人に対して、こう言っているのですが、
大半は断られます。
でも、システムトレーダーのあなたであれば、
この質問が、初心者の興味をそそるものであっても、
「決して、利益を積み上げるものではない」
というのは、もうお気づきでしょう。
そもそも、、、
システムトレーダーにかぎらず、
トレードの上級者は「銘柄にこだわらない」という傾向があります。
そうですよね？
私たちシステムトレーダーは、あくまでもシグナルの奴隷ですので、
シグナルが言えば、その企業がどんな事業内容か全く知らずに売買していますよね。
それは、つまり売買ルールがあるからです。
そして、ここが重要なのですが、
銘柄に固執するよりも、利益が上がる確率の高い銘柄を
「いつ保有し、いつ売るか？」
というタイミングを、私たちは重視していますよね。
しかし・・・
多くの個人投資家は、上がる銘柄を探すことに集中して、
「一番利益の上がるタイミングで買って、売る」ということを忘れてしまっています。
「上がる」ということに集中しすぎて、
「いつ買う」よりも、「どの銘柄を買う」に集中し、
「いつ売る」よりも、「買って満足」してしまうのです。
だから、「爆騰」などの言葉に惹かれて、
その銘柄に飛びつくのは良いですが、
多くの個人投資家が、高値掴みをしたり、
いつ売ってよいか分からず、天井を待つだけ待って、
結局、下落の下落のタイミングで売ったり、塩漬けになったりするのです。
だから、初心者には「上がる銘柄」というのが良いと言われても
私としては、ちょっとな～と思ってしまうのです。
その点、私たちシステムトレーダーは、
利益の上がりやすいものを、銘柄に固執することなく、
それよりに、今のタイミングで一番利益が上がりやすい銘柄に集中し、
しかも、シグナルという明確な印で、一番良いタイミングで買って、
一番良いタイミングで売るのです。
そう考えると、
これは私たちの特権なのでしょう。
残念ですが、多くの個人投資家は、
ここに全く気が付いていません。
だって、メディアがこのように掻き立ててしまっているのですからね。
でも、私たちシステムトレーダーは、
それが間違いであることを知っています。
だから、年末に向けて、パッと見で誘惑が高い記事を見ても、
私たちはブレずに、このシステムトレードに集中していきましょうね。
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西村 剛
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