この日本株上昇は「半値戻し」か?



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From;西村剛
東京の自宅より、、、

 

『半値戻し』

株式投資には、
こんな格言があるのをご存じでしょうか?

日々、熱心に勉強しているあなたであれば、
システムトレーダーであろうが、なかろうが、
一人の個人投資家として、ご存じのことでしょう。

 

半値戻しとは、、、

「下落した相場が、一時的に反転するとき、
下落した分の1/2まで上昇する」

ことを指します。

 

ということは・・・

今の日本の株式市場が、
まさに、この状態だということに、
あなたは、お気づきでしょうか?

 

きっと、日々熱心に勉強するだけでなく、
カンの鋭いあなたであれば、
そこまでお気づきでしょう。

 

だから、、、

今は、一時的に株価が上昇しているものの、
私たち個人投資家にとって、
積極的に買うことは、非常に難しい場面でしょう。

 

とはいえ・・・
日本株が上昇していることには間違いありません。

ただ、先週私がお話ししたように、
これが「ホンモノか?」と聞かれると、
それはいささか疑問です。

特に、外国人投資家の動きを見る限り、
まだ、はっきりと言える状況ではないのです。

ただ、それに加えて、
もう一つ、これがホンモノか判断する材料が出てきました。

これから、その「もう一つの材料」についてお話ししましょう。

しかも、この「もう一つの材料」ですが、
これまで私も多くの情報配信をしてきましたが、
初めて、メインの材料で話すかもしれません。

そういった意味でも、
非常に注目の材料です。

 

では、その材料を話すにあたり、
まず、昨日の日本株市場を振り返りましょう。

 

昨日(2/1)の日本株市場は、続伸しました。

日経平均株価は、
前日比1.9%プラスの17,865円23銭、

東証マザーズ指数は、
前日比3.9%プラスの 864.47ポイント

でした。

 

上昇した理由は、

「日銀による金融緩和」です。

まず、これを受け、
為替が1ドル121円台まで円安が加速しました。

そして、その影響から
電機、自動車などの輸出関連企業を中心に株価が上昇しました。

 

しかし、、、

一方で、銀行株は「マイナス金利導入」を受け、
大きく値下がりしています。

ただ、日経平均株価は上昇していますので、
これで、日経平均株価は、年初から約3000円下落したあと、
1800円戻したことになりました。

 

そうですね、
まさに、これが冒頭の『半値戻し』ですね。

ただ、この半値戻しの状況ですが、
株価は上昇しているにも関わらず、
非常に買いにくい状況です。

 

なぜなら、、、

この格言にしたがって言えば、
この上昇のあと、再び下落が続く可能性が高いからです。

ただ、そうは言っても、
これも、私たちシステムトレーダーで当たり前の
「検証」をしてみないと、この真偽は分かりません。

だから、ここでどうこうとは言えないのですが、
では、仮に、ここから株価がもっと上昇するには
いったい何が必要なのでしょうか?

 

実は、その答えが、
この上昇がホンモノかどうか判断する
もう一つの材料なのです。

では、ここからもっと株価が上昇するには、
何が必要か?

 

ちょっと、あなたも考えてみましょう!







いかがですか?答えは出ましたか?

正解は色々あると思うのですが、
私が考えるのはこれです。

「為替がさらに円安方向に進むこと」

です。

 

今の日本株上昇の構図は、
日銀の金融緩和により為替が大幅に円安シフトし、
その結果、輸出関連株が大きく値上がりするというものです。

つまり、裏を返せば、
為替の円安トレンドが終焉してしまうと、
そのタイミングで上昇していた輸出関連株が売られ、
株価下落につながる恐れがあります。

そうなった場合、
この上昇は、一気に息の根を止められてしまうでしょう。

だから、株価は堅調だとしても、
為替が円高に動いてきたときは、要注意です。

 

もちろん、これは日々あらゆる指標を確認している
個人投資家にとっては普通の話かもしれません。

でも、、、

普通の話ほど、見落としてしまい、
その情報がないことで痛い目をみてしまうことがあります。

だから、しばらくは為替の動きをしっかりと
確認しておいたほうが良いでしょう。

もしかすると、
この為替の変化が、株のトレンドの転換になるかもしれませんので。

 

そういった意味では、

私たちシステムトレーダー以外の個人投資家のみなさんは、
「半値戻し」の話もあり、非常に買いにくい状況が続くでしょう。

この上昇をプラスととらえて良いのか、
半値戻しを信じて、動かないほうが良いのか、
非常に悩みどころかもしれません。

もし、あなたがそのような状況であれば、
為替の動きをよく見ておくのが、直近の得策でしょう。

 

ですが。。。

私たちシステムトレーダーは、
とくに、この為替の動きに注目する必要はありません。

ただ、もしあなたが、トレンドを読み取ったりするために、
注目するなら話は別ですが、そうは言っても興味本位くらいでしか
注目する必要はないでしょう。

いつも通り、やはり私たちは
シグナル通りトレードするのが鉄則です。

 

仮に、為替の動きが変わり、
下落トレンドになれば、

そのときは、そのときに利益を上げやすい売買ルールで利益を上げますし、
反対のときは、反対の状況で利益を上げやすい売買ルールで利益を上げます。

だから、いつものように
シグナルの奴隷のごとく、シグナル通りにトレードしていれば、
着実に利益を積み重ねることができるのです。

 

今の株式市場は、
日銀のニュースや、格言や為替動向などいろいろ情報があります。

きっと、私たち以外の個人投資家は、
こういった情報が出るたびに、右往左往し
大変な思いをして利益を上げなければならないでしょう。

 

でも、私たちシステムトレーダーは、
違いますよね?

単に、シグナルに従っているだけで
着実に利益を積み上げることができるのです。

だから、こういった状況こそ、
システムトレードの良さを実感いただければと思います。

これを続けることが、私たちの望む成功への最短ルートです。
ぜひ、このまま継続して、他の個人投資家が苦労して利益を上げているのを横目で見て、
私たちは私たちで淡々と成功に近づきましょう!

それが、私たちシステムトレーダーの特権ですからね。

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。