日経平均17,000円回復、本当にこのまま上昇は続くのか?



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From;西村剛
東京の自宅より、、、

 

昨日(2/8)の日本株市場は、
上昇しました。

日経平均株価は、
前日比1.1%プラスの17,004円30銭、

東証マザーズ指数は、
前日比2.0%プラスの807.19ポイント

でした。

 

これで再び日経平均株価は、
17,000円台を回復しました。

ようやく、これで「一安心」と
思っている個人投資家も多いでしょう。

では、この日経平均株価17,000円台の回復は、
このまま、日本株再上昇のきっかけとなるのでしょうか?

 

また、違う表現をすれば、

「この回復は、ホンモノか?」

ということです。

 

これまで私たち個人投資家は、
何度も何度も、このような上昇や回復に
間違った判断をさせられてきました。

回復したと思ったら、急落・・・
急落したと思ったら、急上昇・・・

などなど、なぜか私たちが思った方向とは
全く違う方向に動くのが、こういった変化があったときです。

 

では、この上昇は、
ホンモノなのでしょうか?

そこで、さらに詳しく、
昨日の株式市場の動きを見てみましょう。

 

昨日の株式市場は、

前場こそ先週末の米国株式市場下落を受け、
日経平均株価も前場マイナス圏で推移していましたが、

後場に入り為替が円安方向に動いたため買戻しが入り
株価上昇しました。

一日の株価の高低差を見ると、
けっこうなものです。

今回は、これが上昇だったから良いですが、
もし、反対だったらとんでもなかったでしょう。

ただ、いずれにせよ、
日経平均株価は、17,000円台を回復しました。

だから、こうやって昨日一日の株価の動きを考えると、
これが、ここから再上昇のきっかけに錯覚してしまうかもしれません。

そして、それと同時に

「これで一安心だ!」

という個人投資家も多くいるでしょう。

 

しかし・・・
ここからが重要な話です。

 

結論から言うと、
私のアナリストとしての見解としては、

「日経平均株価16,000円割れ」

も十分にあり得るのではないかと考えます。

もし、実際にそのような状況が起きなくても、
それがあることを見据えて準備しておいたほうが
良いのではないかと思うのです。

 

では、なぜ、そのようなことを言うか?

それは、、、

「外国人投資家が日本株を売っているから」です。

 

昨日の日経平均株価は、
確かに上昇しました。

ですが、『外資系証券寄付き前動向』を見てください。

http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/domestic_market/foreign_funding/foreign_funding.asp
(『外資系動向:日本株 – トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)』より引用)

 

外国人投資家の日本株売りは継続しています。

先週の段階では、
まだ、状況を見なければわからないくらいでしたが、
昨日時点を確認すると、「安定して売りにきている」と見ても
おかしくないような動きが見えてきています。

ということは・・・
昨日、株価が上昇しましたが、
それが、このまま継続するかは、いささか疑問です。

むしろ、

この短期的な下落トレンドは、
まだまだ継続してると考えるほうが妥当ではないでしょうか。

だから、、、
ここからもう一段の下落に十分に注意しておいてほうが良いでしょう。

 

そして、この雲行きから考えると、
今年は、逆張り戦略が「年に何度も活躍しそう」な年です。

先日、斉藤正章さんとも話していましたが、
現時点、今年の株価は過去の統計と違った動きをしています。

そう考えると、

セオリー通りであれば、暴落は年に1、2回あるかないかの話ですが、
今年に限っては、そのセオリーを無視して、何度もチャンスがあるかもしれません。

そういった意味では、
私たちシステムトレーダーにとっては、
そういった機会で利益を着実に積み上げるチャンスです。

だから、ぜひ逆張り戦略を活かし、
着実に利益を積み上げていきましょう。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。