日経平均株価12000円まで下落の可能性は?



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From;西村剛
東京の自宅より、、、

 

「日本株市場は、ここからどのように推移するとお考えですか?」

最近、マネー雑誌の取材で
このような質問をよく受けます。

 

正直なところ・・・

システムトレーダーの私たちにとっては、
将来の株価がどう動くは関係ありません。

それが、システムトレードの
良いところなのですが、

 

やはり、私たち以外の
個人投資家やマネー雑誌の記者にとっては、
年初から下落が続いたり、暴落があったりと、
今年の株価の先行きに不安を抱えているのでしょう。

 

ただ、トレーダーとしての立場ではなく、
経済的観点からすれば、私も気になるところではあります。

 

もしかすると、
システムトレーダーのあなたも、
そういった部分では気になるかもしれません。

そこで、今日はこれから日本株市場が
どのように推移する可能性が高いか、
「アナリスト」としての私の見解をお話ししましょう。

 

しかし、、、

一つだけ注意していただきたいのが、
これからお話しすることは、

「最悪のケース」

だということです。

 

以前、何度かお伝えしたことがありますが、
私は、こういった先行きを考えるとき、

「楽観」「悲観」「中間」

の3つを考えるようにしています。

 

楽観は、そのことが現実になったときは、
それに乗ってしまえば良いのですが・・・

「中間」のシナリオや「悲観」のシナリオは、
いざ、目の前にすると、対応が難しいものです。

そこで、私は必ず、
「悲観」を中心に先行きのシナリオを考えるようにしています。

そこで、その「悲観」の見解をお伝えしたいのですが、
まず、結論から言いましょう。

 

結論は、

「日経平均株価が、12,000円まで下落する」

です。

 

あくあまでも最悪のケースですが、
これが現実になる可能性は十分にあります。

 

なぜ、そのように考えるか?

その理由は、2つあります。

 

1つ目は、、、

今の日本株市場は、、
長期的に買う投資家が不在の状況だからです。

これがなぜ、株価に影響するかなのですが、

実は、このようなとき、
ちょっとした悪材料で、株価が大きく下がることが起きやすいです。

だから、もし今の時期に
その悪材料が出てしまうと、
一気に株価が下落ということが十分に考えられます。

これが1つ目の理由です。

 

そして、2つ目は、、、

2017年3月期の企業業績予想が悪化する可能性が高いからです。

例年5月から6月にかけて企業の決算発表が本格化します。
おそらく、今期の決算内容は概ね予想通りでしょう。

 

しかし、、、
厄介なのが、来年の話です。

世界的な景気悪化と円高により、
来年2017年3月期の企業業績予想が、
予想以上に低い予想になるかもしれません。

もちろん、これは外的要因なのですが、
私たちが諸外国の企業を事細かに調べたり、
調べたりしてもそこまでわからないように、

その業績予想だけを見て、外国人投資家が
「アベノミクスバブルは終わった」と判断してしまうかもしれません。

そうなると、、、
外国人投資家の日本株売りに拍車がかかり、
日経平均株価の下落につながる可能性が高いのです。

 

さらには・・・

○消費税増税
○米国大統領選挙で想定外の人物の当選

などがあると、
波乱の展開になることが十分に考えられるでしょう。

そして、もしそうなれば、
日経平均株価は、12,000円まで下落することが十分に考えられるのです。

 

ですが、、、

もちろん、これは何度もお伝えしている通り
「悲観」のシナリオです。

だから、可能性が高いとは言い切れません。

 

しかし、こういった場面を想定して動かないと、
いつ思いがけない損失に直面するか分かりません。

 

ただ、そうは言っても、

私たちシステムトレーダーは、
統計的に見て、利益を上げられる売買ルールを持ち、
その売買ルールが示すシグナルに奴隷のごとくしたがっていれば、
そのようなときでも、着実に利益を積み上げることができます。

だから、この話に悲観的になったり、
一喜一憂することなく、私たちは、私たちの道をまっすぐに進みましょう。

私たちは、他の個人投資家と違って、
成功に必要な最短ルートを知っています。

だから、どんなときも決してブレることなく、
私たちが信じる道を着実に進みましょう。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。