日本株大幅上昇、これはホンモノか？

西村剛 2016.04.14

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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

昨日（4/13）の日本株市場は、
大きく上昇しました。

日経平均株価は、
前日比2.8％プラスの16,381円22銭、

東証マザーズ指数は、
前日比2.5%プラスの1079.96ポイント

でした。

 

4/8（金）に日経平均株価が
15,500円割れをしてから、
3営業日で「約900円」の上昇です。

これは、何やら良さそうな雰囲気がしますね。

 

私は、この4月に暴落の可能性が高いと
以前お伝えしましたが、
これは、私の勘違いだったのかもしれません。

 

しかし・・・

もし、あなたがそう思っていれば、
今の状況を鵜呑みにしないほうが良いでしょう。

 

なぜなら、、、

今の株式市場の水準は、
絶好の「利益確定」のタイミングになっているからです。

 

昨日の日本株市場は、
米国株式市場が上昇したことや
為替が円安方向に動いたことを好感して、
2日続伸しました。

そして、先ほどもお伝えしたとおり、
この続伸で、3営業日で約900円の上昇です。

数字だけ見ると、
これは、非常に良いものでしょう。

 

だから、、、
あくまでも雰囲気の話ですが、
市場全体にも、ちょっとした安心感が漂いつつあります。

 

ですが・・・

私は、それに反して、警鐘を鳴らします。

「楽観視は禁物です」

 

それを、あなたにしっかりと
今日はお伝えしたいと思います。

 

実は、今・・・

冷静に起きている事実を確認すると、
押し目買い戦略の利益確定のタイミングになっています。

3/31（木）から始まった今回の下落で、
比較的浅い下落を捉える押し目買い戦略の
シグナルが発生していました。

そして、そのシグナルが、
昨日の上昇で、手仕舞いのタイミングになっているのです。

 

ということは、、、

シグナルの基本は、

「過去の株価の動きをもとに
統計的に見て一番利益になる可能性の高いタイミングで買って、
統計的に見て一番利益になる可能性の高いタイミングで売る」

ですので、ここから株価がさらに上昇すると考えるのは、
なかなか難しいということです。

 

もちろん、ほぼ間違いなく
株価の底と天井をつかむことはできないので、
一概にそうとは言い切れません。

 

しかしながら・・・

シグナルは、あの暴落局面の指数が示すように、
比較的それに近いタイミングですので、
あながち間違っているとは言い切れません。

 

ということで、、、

この押し目買いのシグナルを基準に考えると、
今のタイミングは、「買い」というよりも

「売り」

のタイミングなのです。

 

つまり、これは短期的なリバウンドである可能性が高く、
このリバウンドが終わったあとに、
株式市場が大きく動く可能性が高いでしょう。

だから、いくら3営業日で約900円上昇したからと言って、
楽観視は禁物なのです。

 

しかも、今の日本株市場は、
国内での材料が乏しい状態です。

このようなときは、
米国株式市場や為替の動きに左右されやすい展開です。

そうなると、それらの動き次第で
株価が右往左往する可能性があるので、
少々大変な株式市場になるかもしれません。

 

ただ、もちろんこれは、
私たちシステムトレーダー以外の話です。

私たち以外の個人投資家は、
動く株価に翻弄されて、まさに右往左往状態になるでしょう。

そして、そうの右往左往が繰り返されると、
判断力が鈍り、結果としてそれが不必要な損失を招いたり、
本来得られる利益を得られなかったりと
マイナスのことが起きてしまうでしょう。

 

しかし、私たちシステムトレーダーは、
シグナルの奴隷のごとく、シグナル通りにトレードするだけです。

そこには、株価の動きは関係ありません。

あくまでも、その株価のデータを通じて出てきた
シグナルに従ってトレードするだけです。

そうするだけで着実に利益を積み上げることができるのです。

こういった局面だからこそ、
私たちは私たちの信じる道を、しっかり進みましょう。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。