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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
「シグナル通りトレードできない…」
無事にシステムトレーダーになったあなた・・・
努力の末、やっと一つの売買ルールを手に入れ、
ようやく、以前のトレード法から
切り替えられるチャンスが巡ってきました。
きっと、日々熱心に勉強しているあなたであれば、
その売買ルールの持つパワーは、
もう、お分かりでしょう。
たった一つの売買ルールがあれば、
以前していたトレード法のように、
ニュースや新聞で情報をかき集めたり、
日々の株価をみたり、チャートとにらめっこする必要もありません。
一気に、そのようなことから開放されます。
だから、意気揚々に
その売買ルールを運用し始めます。
そして、、、
いよいよ、シグナルが出ました。
「○○○ 100株」
と、とある銘柄がでました。
よしっ、買おう！としますが・・・
どうも、以前のくせが抜けず、
チャートを確認してしまいます。
すると・・・
「この銘柄チャートの形を見ると、買いではないな。
このシグナル信じていいのかな・・・(汗)」
と不安がよぎります。
ただ、この不安ですが、
よく考えると、おかしな不安です。
おそらく、多くのシステムトレーダーが
以前の方法では上手くいかなかったから、
システムトレーダーになっているのに・・・
なぜか、この瞬間だけ、
上手くいかなかった方法を採用しようと
気持ちが動いてしまいます。
まさに、これが人間の習慣の恐ろしいところなのかもしれませんが、
本当に恐ろしい話です。
さて、この恐ろしい習慣を引き起こす原因になる
「シグナルを信じて良いか不安」
ということですが、、、
この原因は2つ考えられます。
1つ目は、原因というより改善策なのですが、
とにかくシステムトレードに慣れるしかありません。
しかも、シグナルの根拠は、あなたが検証を何回も重ねて
努力に努力を積み上げた結果です。
だから、それを信じて何が悪いのかという話です。
あなたの努力を信じましょう。
システムトレードは、努力を必ず結果にしてくれるものですから。
そして、もう一つが案外重要なことです。
それは、売買ルールが
「自分に合ったものになっていない」
ということです。
ここ最近、これからくるであろう
本格的下落相場に向けて、
私の中で、これが最重要テーマになっています。
ただ、自分に合った売買ルールを作ると言っても、
何が自分に合っていて、どうすればそうなるのか
分からないものです。
そこで、ここからは、そのヒントをお伝えしましょう。
大きなくくりで言えば、
まず、自分に合った売買ルールとは、
「逆張り戦略」「順張り戦略」「押し目買い戦略」
「空売り戦略」「デイトレ戦略」
など、このような型の中から発見するものでしょう。
ただ、最終的にはその中でも、
さらに自分に合ったように改良しますし、
上級者になると、全ての戦略を運用するので、
最終的には、自分に合った売買ルールをメインにする
ということになります。
だから、そのような将来を見据えて
ここからの話を聞いていただきたいのですが・・・
まず、自分に合った売買ルールを見つけるには、
「シグナル通りにトレードできるか」
ということが重要です。
1つ目の原因の全く反対です。
「慣れろ！」という半面、「シグナル通りにトレードできるもの」を探すのです。
つまり、理想的には、
「シグナル通りにトレードできるもの」に「慣れる」ということです。
これが一番気持ちがラクですよね。
だから、私たちシステムトレーダーは、
売買ルールを改良する際、
利益だけを求めるのも良いのですが、
あなたが勝率を重視するなら利益は多少落としても勝率を重視したり、
あなたがドローダウンを重視するなら利益は多少落としてもドローダウンを重視したり、
あなたがシグナル数を重視するなら利益は多少落としてもシグナルを重視したり、
と、同じ型の中でも、自分の特徴に合わせて
売買ルールを改良していくのです。
そもそも、シグナルで出てきた銘柄は、
自分に合った売買ルールであれば、その銘柄がどのようなものか
全く気になりません。
それこそ、上級者に
「今保有している企業は、どのような事業をしていますか？」
と聞いても、
「知りません(汗)」
と回答するでしょう。
ただ、「何を基準に選んでいますか？」と聞かれれば、
その売買ルールの根拠を教えてくれるでしょう。
というように、、、
自分に合った売買ルールであれば、
重視するものは、シグナルに出てきた銘柄ではなく、
売買ルールそのものになるのです。
しかも、その売買ルールは、
自分が選びやすい銘柄を自動で出してくれるものです。
極端な言い方かもしれませんが、
自分に合った売買ルールであれば、
自分が好む銘柄が出てきているともいえるかもしれません。
だから、売買ルールの改良は
確かに成績を向上させることも重要なのですが・・・
成績を多少犠牲にしても、
自分が運用しやすいものに改良するのが良いのです。
そうすれば、疑問に思いチャートを調べてしまうような
シグナルはでません。
ちなみに、、、
検証ソフト「システムトレードの達人」には、
要望が多数あり、チャート機能がついていますが、
当初、斉藤さんは全くつける気がありませんでした。
なぜなら、斉藤さん自身が、
シグナルが出てチャートを見るような習慣がありませんし、
それ以前の問題として、チャートリーディング以外で、
チャートを使うことがほとんどないからです。
ましてや、システムトレードの運用では、
全く必要ないからです。
ただ、この「自分に合った売買ルール」という発想は、
案外抜けがちな話です。
特に、これから迎えるかもしれない
本格的な下落相場では、
世の中の雰囲気が重くなるので、
その重い雰囲気の中、気持ちが押されてしまい、
「本当にこのシグナルは正しいのか？」
と不安に駆られてしまう瞬間があるかもしれません。
しかし、、、
仮に、自分に合った売買ルールであれば、
そのような不安は、思った以上にないものです。
いつもと変わらず、
平然とトレードできます。
そして、そうなればトレードの成功の要素の一つである
「継続」ができ、着実に利益を積み上げ、
最終的には、下落相場でも安定して利益を上げられるのです。
だから、もしあなたがシグナル通りにトレードできないという悩みを持っていれば、
もう一度、自分の売買ルールを見直しましょう。
勝率を重視しているのに、勝率を落としてでも利益を向上させていないか？
ドローダウンを重視しているのに、ドローダウンを拡大してでも利益を向上させていないか？
シグナル数を重視しているのに、シグナル数を減らしてでも利益を向上させていないか？
などなど、そういった視点で改良後の結果だけでなく、
改良過程を振り返ってみると良いでしょう。
ぜひ、実践してみてくださいね。
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西村 剛
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