17,000円回復…しかし日本株これで天井か?



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

今後の株価を左右されるであろう
イベント「伊勢志摩サミット」が終了しました。

 

そして、、、
憶測として流れ続けていた
消費税増税の再延期ですが、

安倍首相が、その時期を
2019年10月まで延期する方針が報道されました。

 

これを受けて、
昨日(5/30)の日本株市場は上昇しました。

日経平均株価は、
前日比1.3%プラスの17,068円02銭

東証マザーズ指数は、
前日比3.7%プラスの1132.49ポイント

でした。

 

これでようやく、
日経平均株価は、17,000円台を回復しました。

しかも、消費税増税延期の方針を固めたとの報道です。

ですので、ここから上昇トレンド入りを
期待している個人投資家も多いかもしれません。

 

ですが・・・
私は、この上昇そう長くは続かないと分析しています。

ここから、その理由をお話ししましょう。

 

まず、今の日本株ですが、
消費税増税がすでに織り込まれていると考えられます。

それは以前から少々お伝えしていましたが、
やはり、そうであることが結果として分かりました。

 

その根拠は、これです。

http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/domestic_market/foreign_funding/foreign_funding.asp
(『外資系動向:日本株 – トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)』より引用)

 

お馴染みの指標、

『外資系証券寄り付き前動向』です。

 

これを見ると、よく分かりますが、
消費税増税延期の話が出てたら、
真っ先に買ってくるであろう、
外国人投資家の反応が薄いことが分かります。

特に、昨日に注目しても、
大きな動きが見られません。

もちろん、これから反応してくることも
十分に考えられます。

 

ですが・・・

少なくとも、現時点では
外国人投資家たちは、消費税増税延期のことは
株価を動かす要因として、あまり見ていないということでしょう。

 

また、もう一つしっかり事実として捉えておきたいのが、
日経平均株価をRSIで見た場合

「買われ過ぎ」

を表す80%に近づいています。

 

ということは、
今の日本株市場は過熱感が出ていると言えるでしょう。

つまり・・・
もし、ここから日本株が、再度上昇トレンド描いたり、
もっと上昇するには、他の大きな材料が必要だということです。

 

ですが・・・

現時点では、そのような材料は全くと言ってよいほど
見当たりません。

 

総合すると、、、
これで、日本株市場は、いったん天井を付けたと考えるのが妥当でしょう。

ただし、いつもお伝えする通り、
ここから株価が上がるか、下がるかは誰にも分かりません。

しかしながら、現状の外国人投資家と過熱感の事実を見ると、
今後の株価を楽観するのは、あまり良い選択とは言えないでしょう。

 

もちろん、私たちシステムトレーダーは、
いつでも、シグナルの奴隷のごとく、
シグナルに従ってトレードするだけですので良いでしょう。

 

ですが、、、
現状に楽観視し、間違っても、そのシグナルを無視して、
トレードすることだけはやめましょう。

特に、今の株式市場は、システムトレーダーにとって、
波風がなく、少々つまらない状況かもしれません。

人によっては「シグナルなし」が続いているでしょう。

そうなると、悪い虫が騒ぎ出して、
それを無視してしまうことがないとは言い切れません。

だから、しっかりと自制し、
「シグナルがないということは、今トレードしても損をするだけ」
と言い聞かせ、これから来るチャンスを気長に待ちましょう。

どんなときでもシグナルに従うことが、
長期的に見て、私たちが成功をつかむ原動力です。

ぜひ、いつも通りにトレードを続けて、
着実に利益を積み上げ、また一歩成功に近づきましょう。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。