警告!!日本株4日続伸、これで安心してはいけません。



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

日本株4日続伸です。

昨日(6/30)の日本株市場を
振り返ると、

日経平均株価は、
前日比0.1%プラスの15,575円92銭、

東証マザーズ指数は、
前日比2.4%プラスの1009.48ポイント

でした。

 

先週金曜日に英国のEU離脱の決定により、
日本株市場は、暴落しましたが、

その後、その暴落から回復するように、
株価が徐々に上昇してきています。

また、私の意に反して、
今のところ、もう一段の下落はないようです。

 

しかし・・・
この状況、本当に安心して良いのでしょうか?

これで、先週の暴落の余波はなくなり、
株式市場は完全に落ち着きを取り戻したと
言えるのでしょうか?

実は、これに対して、
私は警鐘を鳴らしたいと思います。

 

確かに、、、

今は、先週金曜日の暴落を受け、
今週月曜日(6/27)に発生した逆張りシグナルの多くに
手仕舞いのシグナルが発生しています。

そこから考えると、
今は、いったん利益確定のタイミングと言えるでしょう。

ですので、私たちシステムトレーダーにとっては、
今が一番良いタイミングかもしれません。

また、他の個人投資家でも、
あの状況でどうかは分かりませんが、
底値に近いタイミングで買い付けできた人は、
同じ状況かもしれません。

 

では、これで先週の暴落の余波はなくなり、
再び安心してトレードして良い状況に
戻ったと考えて良いのでしょうか?

 

結論から言えば、

私は、「まだ安心してはいけない」と考えています。

 

その理由は2つあります。

 

1つ目は、、、

「多くの個人投資家が、まだ含み損を抱えている」

ということです。

 

これは松井証券が発表している
「信用評価損率」を確認するとわかります。

この指標をみる限り、
昨日時点では、マイナス15.6%です。

ということは、
これは多くの個人投資家が、
今含み損を抱えている状態なのです。

だから、私たちシステムトレーダーは、
先週の暴落で上手く逆張り戦略を使って
利益を着実に積み上げることができたものの、

おそらく、他の多くの個人投資家は、
なかなか、私たちと同じようなことはできなかったと分かります。

やはり、市場が一時的に大パニックで、
メディアも「リーマン・ショック級」などと
煽っていた部分も否めないので、
その影響の結果なのかもしれません。

 

ただ、私たちシステムトレーダーは、
利益を上手く積み上げているか、
もしくは、変わらないか、
それとも、損があってもそれほど大きくないか、

というように、
他の個人投資家たちと違って、
上手く、この相場を乗り切っているのでしょう。

 

反対に、まだまだ私たち以外の個人投資家は、
日本株は4日続伸しているものの、
必要以上に含み損を抱え、少々苦しいところでしょう。

これが、1つ目の理由です。

 

そして、2つ目は、、、

「終値と25日移動平均線との乖離率がマイナス25%以下の銘柄は、まだ10銘柄ある」

ということです。

 

コチラの指標を見ても、
日本株が4日続伸だからと言って、
安心できる状況ではないでしょう。

 

つまり、この2つをふまえると、

今は落ち着きを見せている株式市場ですが、
先週のような暴落はないものの、何らかの悪材料が出た瞬間に、
一気に急落する可能性が否めないのです。

先ほど、メディアが煽ったと言いましたが、
メディアがの情報と実際の株式市場に温度差があったように、
今度は、株式市場とそこに関わる個人投資家に温度差がある状況です。

だから、一見、落ち着きを見せている株式市場ですが、
含み損を抱え厳しい状況にいる個人投資家が、
どう動くか分からないのです。

 

ちなみに、含み損の状態ですが、
私たちシステムトレーダーは、
中でも特に逆張り戦略を使っているあなたは、
含み損が当たり前の状況でしょう。

 

というより、、、
むしろ、全銘柄含み損を抱えていたほう嬉しいでしょう。

なぜなら、

それが逆張りで利益を積み上げる
王道パターンですからね。

 

ですが・・・

私たち以外の個人投資家は、
1銘柄でも含み損を抱えていると、
気が気ではないものです。

いつその含み損が解消されるのか?

1時間後は、含み益に変わっているか、
それとも、損が拡大してしまうのか…

とにかく気になって仕方ありません。

だから、そのような気が気でない状況で、
ちょっとした悪材料が出ると、
個人投資家の投げ売りというのは、十分に考えられます。

具体的に言えば、
株価が、今の水準からあと、
あと4~5%下落すると、そのような状況になるでしょう。

 

ということは・・・

そうですね、これは再び私たち
システムトレーダーのチャンスです。

再び逆張り戦略で
着実に利益を積み上げるときになるでしょう。

だから、、、

私たちは、他の個人投資家と違った意味で、
まだこの状況に安心することなく、
再び逆張り戦略の発動を考えて、行動しておくと良いでしょう。

もちろん、将来の株価はどうなるか分かりません。

しかし、今年は年初から異例のことばかりおきていますので、
常に準備を怠らないことが、利益を着実に積み上げる
最良の方法でしょう。

だからこそ、私たちシステムトレーダーは、
日々油断することなく、自分の売買ルールを磨いておきましょう。

そして、来るときが来たら、
一気に動き出し、また着実に利益を積み上げましょう。

それが、私たちが望む成功へ近づく、
第一歩なのですから・・・

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。