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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
昨日（7/19）の日本株市場は、
6日連続で、上昇しました。
日経平均株価は、
前日比1.3％プラスの16,723円31銭、
東証マザーズ指数は、
前日比0.6%マイナスの941.65ポイント
でした。
不穏な空気が流れていた日本株市場ですが、
6日連続の上昇により、
トレンドが変わったようにも見えます。
だから、きっとあなたは、
私がずっと警鐘を鳴らしていた
下落トレンドの話がなくなったと考えているかもしれません。
では、本当にこの上昇で、
日本株のトレンドは変わったのでしょうか？
何かこう、世間が「ポケモノミクス」で
浮かれている部分も垣間見えるので、
冷静に日本株市場を見てみましょう。
まず、この6日連続上昇の
要因を確認しましょう。
この6日連続上昇は、
連休中に米国株式市場が上昇したことや
為替が円安方向に動いたことが大きな要因です。
その影響で、輸出関連株が上昇しました。
また、「ポケモンGO」への期待感から
任天堂が東証1部全体の売買代金の
約23％を占めるほどの大商いになっていることが要因です。
つまり、今の日本株市場は、
日本株自体が強さを戻してきたというよりも
○米国株高
○ポケモノミクス
の2つで支えられているものです。
もちろん、任天堂は日本企業ですので、
本当の意味での日本企業の強さを
世界に見せているかもしれません。
ただし、それが日本株全体に影響するかというと、
それはまた別と言ったところかもしれません。
今、米国景気の堅調さへの期待から
米国株が上昇しています。
そして、ダウ指数が前年の高値を更新してきました。
これで、米国株に関しては高値を更新したことで、
投資家間に楽観ムードが漂ってきています。
ですので、、、
米国株の上昇トレンドが継続するかもしれません。
では、日本株はどうか？
ここを、あなたに一番冷静に見ていただきたい部分です。
今、6日連続上昇と勢いがあるように見えますが、
日経平均株価に関しては、前年の高値はおろか、
4/25（月）に付けた17,613円を下回っています。
ということは・・・
何となく日本株市場が良い雰囲気に見えますが、
実際は、私が警鐘を鳴らしているように
まだ下落トレンドが続いている考えてよいでしょう。
ただし、もちろん将来の株価だけは
誰にも分かりませんし、
特に日本株は米国株と連動して動く部分がありますので、
急に展開が変わるかもしれません。
ですので、今描けるシナリオは、
この2つでしょう。
○米国株の上昇に連れられ、日経平均株価も高値更新
○米国株の上昇が一服し、日経平均株価も再度下落トレンドに回帰
いずれにしても、
今の日本株は米国株次第という部分が否めません。
ということは、
外部要因で上昇しているということですので、
日本株自体が強いというわけではないでしょう。
だから、私はこの6日連続上昇に、
あまり楽観視はできないと考えるのです。
では、私たちシステムトレーダーは、
このようなとき、いったい何をすれば良いのでしょうか？
もちろん、いつもとやることは変わりありません。
いつでも、シグナルの奴隷のごとく、
シグナルに忠実に売買するだけです。
ただ、今日はそこに、1つ付け加えておきます。
もし余力があれば、
ぜひ、今の状況利用して、新しい売買ルールのアイデアを研究すると良いでしょう。
ちょうど今、日本株と米国株が乖離している状態です。
ですので、こういった場面を活かして、
色々考えてみると良いでしょう。
例えば、パッと思いつくところであれば、
順張り戦略は、1546NFダウ・ジョーンズのような
米国ダウ指数を使った戦略を使い、
逆張り戦略や押し目買い戦略については
日本株だけでトレードする
というような、戦略の特徴に合わせて、
上手く米国株を利用するのも面白いでしょう。
検証で色々調べるのも良いのですが、
こういう場面に出くわして、生きた教材で考えるのは、
リアルタイムで色々な情報が入るので非常に良い機会です。
ぜひ、この場面は、私たちシステムトレーダーにとって
このような良い機会ですので、挑戦してみてはいかがでしょうか？
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西村 剛
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