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From;西村剛
東京の自宅より、、、
『日経平均大幅反発、
好調な米雇用統計を好感し、1週間ぶり高値』
昨日の株式市場が終わると、
このような見出しが各種メディアに飛び出しました。
しばらく、株式市場全体が
くすぶっていた分、
明るいニュースが飛び交いました。
さて、これにより、
専門家の中には、株式市場が下落する要素が消え、
伸びる要素はないものの、良い方向に向かうのではないか
という見解を示している人もいます。
でも、この見解ですが、
本当に正しいのでしょうか?
日本株全体は、私もまだ分かりませんし、
8月の株式市場は不調の傾向があります。
これからお盆も向かますので、
何か波乱があってもおかしくないでしょう。
ただ、その見解の是非はどちらでも良いとしても、
一つ、非常に気になる事実があります。
これは「明確な悪材料」です。
この8月は、お盆休みなどの都合から、
取引が冷え込み、ちょっとした悪材料で
株価が必要以上に急落すると、先日お伝えしました。
それが、、、
これは「明確な悪材料」です。
ただ、この悪材料の唯一の救いが、
例えば、英国のEU離脱のようなニュース性のある悪材料ではないので、
昨日の日経平均株価が示すように、
市場全体には、響いていません。
しかし・・・
おそらく、この明確な悪材料は、
私たち個人投資家にとって、大きなダメージを
近い将来に残す可能性が高いでしょう。
では、その悪材料とは何か???
それは、、、
「東証マザーズ指数が明確な下落トレンドを形成し始めた」
ということです。
4月に1230ポイントを付けた東証マザーズ指数は、
6月の英国EU離脱問題で安値828ポイントまで下落しました。
ですが、その後
一時1056ポイントまで回復しました。
しかし、、、
その勢いは一瞬で止まり、
下落トレンドに転じ900ポイントを割る水準にまで達してしまいました。
また、出来高も減少傾向にあります。
7/29(金)の直近安値883.20ポイントを
割るか割らないかの水準で推移しています。
今、指数の動きを見ると、
明確な下落トレンドに向けた動きを形成し始めています。
仮に、直近安値883.20ポイントを
恒常的に下回り始めたら、完全に下落トレンドに突入です。
今の時点では、まだその入口段階の状況ですが、
ここ最近の動きを見る限り、
下落トレンド本格突入のルートに乗っている状態です。
だから、ここれから東証マザーズでの売買は、
非常に苦しいものになるでしょう。
これまで、東証マザーズを牽引すべく頑張ってきた銘柄もありましたが、
その勢いも、もう終わりだということです。
そして、最悪の場合ですが、
もし、このまま明確な下落トレンドに本格突入したら、
銘柄によっては、半値まで下落するものもあるでしょう。
PER、PBR等の株価指標で見ると、
まだまだ成長期待を織り込んだ割高な水準です。
だから、その期待がなくなれば、
一気に半値まで下落することも否めません。
私の感覚になってしまいますが、
今の動きや雰囲気は、
今の新興市場の動きは、
2001年のITバブル崩壊後と近いイメージです。
もし、それと類似するなら、
ここから非常に厳しい状況が待ち受けているでしょう。
ただ、そうは言っても、
大型株が、米国経済の好調さを受け、
当面堅調に推移する可能性もあります。
だから、その影響で良い動きもあるかもしれません。
ですが・・・
それはあくまでも一時的な影響であって、
本質的には、東証マザーズの下落トレンドは変わらないでしょう。
だから、ここから東証マザーズの動きは
十分に注意が必要です。
ただ、、、
そうは言っても、これはあくまでも、
私たちシステムトレーダー以外の個人投資家の話です。
私たちシステムトレーダーは、
市場の動きがどうなろうと、シグナル通りに売買するだけです。
仮に、暴落が起きるようなことがあれば、
逆張り戦略で利益を得ることができますし、
上昇するようなことがあれば、
順張り戦略など、その他、その状況に適した戦略が動き、
一番利益が上がる確率の高い銘柄を、株式市場からピックアップしてくれます。
そしたら、あとはいつも通り、
シグナルが買えと言えば、買い、
売れと言えば、売ることを繰り返すだけです。
そうすることで、
周囲の個人投資家が、東証マザーズが・・・と騒いだり、落胆していても、
私たちは、そのような彼らとは別世界で着実に利益を積み上げることができます。
だからこそ、私たちシステムトレーダーがすべきことは
いつでも同じです。
それが、私たちの望む成功を手に入れる最短ルートなのですから、
私たちは私たちの信じる道を着実に進みましょう!
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西村 剛
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