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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
昨日（8/29）の日本株市場は
急上昇しました。
日経平均株価だけで見ると、
376円の大幅上昇です。
まさに、再び息を吹き返したような上昇です。
詳細を見ると、、、
日経平均株価は、
前日比2.3％プラスの16,737円49銭、
東証マザーズ指数は、
前日比0.3%プラスの896.89ポイント
でした。
この数字だけみると、
この大幅上昇は、上昇トレンドの幕開けのようにも
感じてしまうかもしれません。
早くも、下落トレンドが終わり、
トレンドが転換されたと思っている個人投資家も多いでしょう。
でも、この上昇は、
本当に、下落トレンドから、
上昇トレンドへの転換を意味するのでしょうか？
そこで、まず確認したいのが、
昨日の株価上昇の理由です。
その大きは理由は・・・
「為替」です。
米国で年内に利上げの可能性が強まり
為替が1米ドル102円まで円安が加速しました。
それに伴い、
輸出関連株の日本株を中心に大きく上昇しました。
もしかすると、この上昇で、
「ひと安心」
と思っている個人投資家も多いでしょう。
しかし・・・
私は、これでトレンドが変わり、
ひと安心というのは、いささかの不安がよぎります。
むしろ、これで安心してはいけないだろう
そう思っているのです。
その理由は、
「米国の利上げ」です。
これは、為替に影響して、
結果として、日本株に上昇をもたらしましたが、
あくまでも一時的なもので、長くは続かないと考えます。
なぜなら・・・
この利上げによって、米国株は頭打ちになるからです。
そうなれば、また日本株は、
もう一段下落することが考えられるのです。
おそらく、米国が利上げを実施すれば、
日米間の金利差が拡大します。
今の株式市場は、
すでに、その期待を織り込んでいる段階だと考えてられます。
つまり、、、
今の株式市場や為替は、実態に合わせた動きではなく
投資家たちの「期待」によって動いているに過ぎないのです。
ということは・・・
この期待という言葉が、非常に厄介です。
米国が利上げを実施し、
期待が、事実に変わったときは特に厄介でしょう。
その時点で、もう期待はなくなります。
そうなれば、為替は落ち着きを取り戻すでしょう。
そして、米国株は利上げの影響で頭打ちになり、
下落する可能性が高いでしょう。
そして、、、
その影響で、今度は日本株も
為替の円安期待がなくなります。
加えて、通常の流れで考えれば、
米国株の下落に連動する可能性が高いので、
日本株は、再び下落することが考えられるでしょう。
しかも。。。
株価が急上昇している分、
短期的には、その反動も大きいことが想定されるでしょう。
だから、もしここから更にもう一段上昇するための
プラスの材料がないかぎり、上昇トレンドに転換するのは
難しいのではないかと考えています。
つまり、なかなかこの下落トレンドから
抜け出せない状況が続くでしょう。
ただし、いつものことではありますが、
将来の株価は、誰にも分かりません。
よって、この私の考えは、
単なる空想になる可能性もあるでしょう。
しかし、日本株にもう一段の上昇をもたらす材料が出ず、
米国株が利上げの影響を受ければ、
このように株価が推移することは十分に考えられるでしょう。
反対に、プラスの材料が出れば、
一気に流れは変わるかもしれません。
ですので・・・
決して、ここから株価がどちらに動くかと考えることなく、
株価がどちらに動いても良いように準備しておくのが重要でしょう。
ただし、私たちシステムトレーダーは、
そのような忠告がなくても、
常に、株価がどちらに動いても、株価の動きに合わせた戦略を運用するだけです。
だから、決して慌てて何をすることもなく、
いつも通り、シグナルの奴隷のごとく、
シグナル通りに売買を続けましょう。
それが、私たちの進むべき道であり、
私たちが望む成功を手にする最短ルートです。
だからこそ、この道を真っすぐ進んでいきましょう。
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西村 剛
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