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From;西村剛
東京の自宅より、、、
決して、上向きとはいえない
状況が、今の株式市場には続いています。
少し良い材料が出て上向くか?と思ったら、
その勢いは続かず、スグに沈んでしまいます。
やはり、これが長期の下落トレンドの恐ろしさなのか、
もしくはボックス相場の何とも言えないもどかしさなのか、
いずれにしても良い状況ではありません。
また、同時に本当に難しい相場でしょう。
ですが・・・
そんな難しい相場に、厳しい話ですが、
人によっては良い材料なのですが、
ごく一部の個人投資家を除いては、
厄介なことがこれから起きようとしています。
可能性としては
来週それが起きる可能性が高いでしょう。
こんなときに、また新しく好ましくない材料が出るのは
非常に困るものです。。。
では、その材料とは何か?ですが、
その材料をお伝えするにあたり、
まず、この話をしましょう。
昨日JACKさんの記事にも出ましたが、
JR九州(9142)の新規上場が決まりました。
ここ最近、話題になるIPOと言えば、
郵政やLINEがありました。
その前は…と聞かれると
ずいぶん前ですが、リクルートが世間では
大きく騒がれましたね。
と、話題になるIPOがない中、
上場時の時価総額が、4000億円と大きい
このJR九州(9142)は、大きな話題です。
この銘柄を選択しやすい層を狙ってか、
テレビCMも、今回は多く目にします。
個別のアプローチだけでなく、
テレビのようなマスメディアを使うくらいですから、
それだけ力を入れているもの伺えます。
そして、このような大型IPOは、
主幹事証券会社がIPOを成功させるために、
全力を尽くします。
是が非でも申し込み者を集めようと、
必死どろこではない必死さで、がんばります。
おそらく、顧客へ電話、手紙のアプローチが
非常に多くなるでしょう。
すると、、、
人間とは不思議なもので、マスメディアでCMを目にして、
証券会社からは個別にアプローチがあると、
「お~、JR九州の上場は、すごいのだな~」と思い、
いつしかそれが
「大きな利益をつかめるのではないか」
に変わり、ドンドン注目度が上がり、
その注目度からさらに注目度が上がり、
というように、ドンドン目玉IPOになっていきます。
もちろん、そもそも時価総額が大きいので、
それだけで注目度は高いですが・・・
そんな背景もあり、
一部の個人投資家が利益になる可能性が高いと読み、
ドンドンこのIPOに申し込んできます。
しかし・・・
このとき注意したいのが、
私たちシステムトレーダーのように、
IPOに関係なく動いている個人投資家です。
もし、あなたがシステムトレーダーでなくても、
このIPOに参加しないのなら、あなたも注意でしょう。
こういった大型IPOの場合、
高い頻度で起きることがあります。
それが
「換金売りによ下落」
です。
この言葉は、あなたも何度か耳にしたことがあるかもしれません。
でも、なぜ換金売りによる下落が起きるか
全く関係のない人にとっては不思議でしょう。
実は、その理由が、
この難しい株式市場に輪をかけるように
悪い材料になります。
確認したいのが、
「ブックビルディング期間」です。
「ブックビルディング期間」とは、カンタンに言うと、、、
IPOへの申込みを申告する期間なのですが、
最近は、この申込をする金額を事前に
証券口座に入金しなければならない証券会社が増えています。
ただ、システムトレーダーのあなたも
かつてのトレード方や投資法を思い返してもらいたいのですが、
私たちシステムトレーダーは、
基本的に分散投資が当たり前ですので、
仮にそのような資金をつくるとき、一部の銘柄を売買すれば良いですが、
私たち以外の個人投資家は、
多くが「集中投資」をしています。
1銘柄全力投入のようなことは
多々あります。
だから、IPOに申し込むための資金を
今全力投入している資金から、捻出するために、
一気に売ってしまうことが非常に多いのです。
つまり、ちりも積もればの世界で、
多くの個人投資家が、そのようなことをすれば、
不思議ですが、その換金売りが災いして、
株式市場が大きく下落してしまうこともあります。
しかも、厄介なのが、
換金売りをした個人投資家は、
IPOに全力投入する可能性が高いので、
しばらく売買をすることもないでしょう。
そなると、株式市場の流動性が低くなるので、
下落したままということもあるかもしれません。
ちなみに、このIR九州のブックビルディング期間は
「10/7(金)~10/14(金)」です。
この日程で考えると、
早ければ、来週から換金売りの動きがあるかもしれません。
そうなった場合、
株式市場がさらに下落する可能性も十分に考えられます。
ただ・・・
もちろん、私たちシステムトレーダーは、
いつでもやることは同じです。
こういった換金売りで下落が起きても、
シグナル通りに売買するだけです。
世間が、IPOで盛り上がったり、
その換金売りの下落で落胆していても、
シグナルが出れば買ったり売ったりするだけです。
もちろん、いまであれば、
シグナルが発生しにくいので、
シグナルが出なければ、世間を傍観しているまでです。
シグナルが出ないということは、
それだけ利益になる確率が高い銘柄がないということです。
だから、決して変に動くことなく、
じっくりとチャンスを待ちましょう。
それなのに、こういったIPOで世間が騒ぎ始めると、
その感情に流されて、何か違うことをやり始めてしまいます。
でも、私たちはシステムトレーダーです。
決して、そのようなものに流されることなく、
私たちは私たちの信じる道を進みましょう。
それが、私たちが望む成功をつかむ最短ルートなのですから・・・
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西村 剛
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