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From：西村剛
「トヨタ自動車の1日の売買代金は？」
はい、いきなり質問をしてみました・・・。
もう、この質問からも分かるように、
今日は「売買代金」のマニアックな話をしましょう（笑）
売買代金について興味のない方は、
ここで読み終えるのが良いでしょう（笑）
もちろん、それは冗談ですが、
それくらい、マニアックな話です。
とはいえ、、、
この売買代金とは、トレードの中で、
いや、私たちシステムトレーダーにとって、
非常に重要な役割を果たします。
しかも、この問は、
やや冗談のように聞こえるかもしれませんが、
実は重要な質問です。
ですので、この続きをあなたには、
じっくりと聞いていただきたいのです。
まず、念のため「売買代金」について
確認しておくと、
売買代金とは、
「株式市場で売買が成立した額」のことを指します。
ですので、一日に何度も売買される
流動性が高かったり、注目度が高かったりすると、
この売買代金は大きくなる傾向があります。
反対に、流動性が低かったり、
注目度が低いと、この売買代金は低くなる傾向があります。
つまり、一言でいえば、
流動性の見分けが、この売買代金でつくということです。
また、もう少し詳しくお話しすると、
私たちシステムトレーダーでよくあるのが、
この売買代金を上手く売買ルールに組み込んでおかないと、
自分で株価を歪めてしまう可能性があるということです。
あなたも経験があると思いますが、
システムトレードでは、単純に売買ルールに合致したシグナルが出ますので、
従来のトレード方では気が付かなかった銘柄がシグナルで出ることが十分にあります。
もしくは、市場全体の銘柄を対象にしている限り、
数千銘柄の全てがトレードの対象になるので、
どれでもトレード対象になる可能性があるということです。
だから、仮に流動性が低い銘柄をトレードしてしまうと、
売買の際、あなたの行動で株価が歪み、
予定通りの売買ができない恐れがあるということです。
そのようなこともあり、
この売買代金で、ある程度流動性が高い銘柄を対象に、
トレードするのが、私たちシステムトレーダーにとっては
ある意味、必須の条件とも言えるのです。
では、この売買代金を、
どのようにして、売買ルールに組み込むかですが…
ここからがマニアックな話です（笑）
冒頭の質問のように
1日の売買代金を回答できるシステムトレーダーというのは、
本当にごく一握りでしょう。
だからこそ、把握しておきたいのが、
この1日の売買代金です。
このようなランキングを見ると、すぐに分かります。
↓
https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=31&mk=1&tm=d&vl=a
（『売買代金上位：株式ランキング – Yahoo!ファイナンス』より引用）
そして、ここから
◯売買代金100億円の銘柄は？
◯売買代金10億円の銘柄は？
という具合に把握しておくと、
実は、この要素が売買ルールの改良に活きてきます。
例えば、昨日（8/1）時点で、
売買代金が一番大きかった銘柄は
◯1位：（6724）セイコーエプソンで995億円
◯2位（7974）任天堂で872億円
でした。
また、
◯売買代金が100億円以上の銘柄「50銘柄」
◯売買代金が10億円以上の銘柄「535銘柄」
ということが分かります。
つまり、ここから分かるのは、
売買代金が大きい銘柄は「売買代金100億円以上」という条件を
売買ルールに加えれば、超大型株に限定したトレードができるということでしょう。
ちなみに、これは私がこれまで調べたデータから
読み取ったものですが、今の株式市場は、
◯売買代金100億円以上の銘柄は全体の1％
◯売買代金10億円以上の銘柄は全体の10％
という割合が見えてきます。
このような視点で、ランキングを見たり、
売買ルールを見ると、新たな視点で見ることができるでしょう。
そして、そうすることで発見があると思います。
これまであまり売買代金の話はしてきませんでしたが、
視点をこのように変えることで、この売買代金は情報の宝庫です。
また、一部の個人投資家は、
この売買代金を目安に投資判断をしているとも聞きます。
きっと、彼らにとってこの売買代金は、
それだけ利益を左右する要素なのでしょう。
ということは、私たちシステムトレーダーにとっても、
これは利益を左右する重要な要素とも言えるでしょう。
ぜひ今日の情報をもとに、
新しい視点で売買代金を見て、上手く利益につなげましょう。
そうすることで、あなたが望む成功へ、
より最短ルートで近づくことができるでしょう。
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西村 剛
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