成績の悪いストラテジーを採用！？

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from:西村剛

先日、著名なシステムトレーダーであるkorosuke氏と情報交換をしてきました。korosuke氏をご存知ない方もいるかもしれませんので、はじめにkorosuke氏を紹介させてください。

korosuke氏は、現役システムトレーダーとして活躍しており、彼のもっとも得意とするのは、「デイトレード」です。高いレバレッジをかけてデイトレードに取り組んでおり、高いパフォーマンスを出している一流のトレーダーです。

Yahoo!ファイナンスの「投資の達人」で日経平均株価の予想を行っており、こちらも非常に役立つので、ぜひ皆さんも見てくださいね。
（リンク：https://info.finance.yahoo.co.jp/kabuyoso/article/detail/20180602-00054493-minkabuy-nikkei-5092）

実は、korosuke氏と情報交換をする中で、
非常に面白い話を聞いたので、本日はそれを共有したいと思います。

あえて成績の悪いストラテジーを採用！？

その面白い話とは、、、

korosuke氏は複数のストラテジーを組み合わせるときに、直近の成績が良いストラテジーだけではなく、あえて直近の成績が悪いストラテジーも採用することがあるというのです。

これを聞いて、多くのシステムトレーダーは頭をかしげることでしょう。

実運用に採用するストラテジーは、直近の成績が良いストラテジーを採用することが一般的です。korosuke氏の行動は、一見すると自殺行為のように感じるかもしれません。

戻り始めが一番のチャンス

なぜ、そのようなことをするのでしょうか。

korosuke氏の答えは、「どんなストラテジーでも成績の良い時期と悪い時期があります。
仮に直近の成績が悪いとしても、カーブフィッティングしていないストラテジーならば、いつか成績は戻ります。むしろ、その戻り始めが一番利益になりやすいのです」とのことでした。さらには、「数ヶ月運用していて成績が悪いストラテジーについては、いったん運用をストップしたとしても、そのストラテジーの成績が少しでも戻り始めたことが確認できたら、再度実運用にします」とも語ってくれました。

成績悪いストラテジーの成績変化を追い続ける

この話を聞いてkorosuke氏の視野の広さに驚かされました。

korosuke氏は、成績が悪いストラテジーについても、その後の成績変化を常に追っているということです。多くのシステムトレーダーは、自分が作成したストラテジーについて、直近の成績が悪いストラテジーについては、一切の見向きもしないことでしょう。
場合によっては、ストラテジーのデータ自体を削除してしまうかもしれません。しかし、korosuke氏は、成績が悪いストラテジーほど将来の利益につながる可能性があると言っているのです。

宝の山に変化

実際に、家に帰ってから2018年の年初に成績が芳しくなかった順張り戦略を確認すると、
4月以降成績が上向いていることが確認できました。もっと過去を遡ると、さまざまなタイプのストラテジーでも同様のケースは山ほどありました。

ぜひ、みなさんも、成績が悪いという理由で放置しているストラテジーを今一度確認してみてください。もしかすると、ダメなストラテジーと思っていたストラテジー達が、案外宝の山に変化しているかもしれません。

ー西村剛

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西村剛

Yahoo!ファイナンス株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事（過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある）システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。