ブラジル18.5％、日本0.4％

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From；西村剛

2018 FIFAワールドカップが昨日から開催しています。

初戦は「ロシア VS サウジアラビア」でしたが、開催国のロシアが勝利していますね。実は、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスが、このワールドカップについて面白い試みを行っています。

AIを活用した優勝予想

その試みとは、AI（人工知能）を使った優勝予想です。AIを活用して、各チームの選手の個々の能力や過去の対戦成績を分析し、20万通りの対戦組み合わせを、100万回のシミュレーションを行い、各チームの優勝確率を算出したそうです。

日本の優勝確率は0.4％

その分析結果によると、優勝確率1位はブラジルの18.5％、2位はフランスで11.3％、3位は、ドイツの10.7％となっています。これらは、毎回優勝候補に挙げられている強豪国であり、順当といえば順当と言えるでしょう。ただし、気になるのは、やはり我が国日本の優勝確率でしょう。世界最新鋭の金融工学を培ったノウハウを活用したAIの算定では、日本が優勝する確率は「0.4％」だそうです。強豪国と比較すると、やはり低い数値ですね。ただし、日本がベスト16に進出する確率は「35.2％」となっており、グループリーグが難敵そろいですが、ベスト16進出が期待できそうな数値ですね。

過去の優勝予想は的中

実は、ゴールドマン・サックスの予想は、今回だけでなく、過去のワールドカップでも発表されています。前回の2014年ワードカップでは、ブラジルの優勝確率を48.5％と分析しました。結果は、ブラジルが優勝し、予想を的中しています。ゴールドマン・サックスの予想は、比較的精度の高い予想として評価されているようですね。果たして、今回も予想が当たるのか！？ここればかりは、終わってみるまで誰にも分かりませんね。

ただし、ひとつだけ言えることは、この予想は過去の統計データをもとに算出された数字であるということです。そして、予想を行う上で、一番重要なのは過去の統計データだということでしょう。勘に基づいて予想するよりも、過去の統計データを分析し予想したほうが、格段に予想の精度が高くなるでしょう。

優勝予想＝システムトレード！？

ここまでお話しすると、ピンと来る方もいるかもしれません。実は、システムトレードも、ゴールドマン・サックスの予想と、同じ考えに基づいて行っています。過去の株価のデータを統計的に分析し、利益の出る売買ルールを導き出しています。勘で適当に上がる銘柄を探しトレードするよりも、その売買ルールに従ってトレードすることで、長期的に見て利益になりやすいという考え方です。

もちろん統計データは過去のものですので、将来の株価が必ず予想できるわけではありません。しかしながら、過去に利益を上げることができる期待できるルールに基づいて、長期的に運用することで、手堅く利益を積み上げていくことが出来るのではないでしょうか。

予想は、過去のデータを分析し、統計データを得た上で行うことで、精度の高い予想が可能になります。それは、サッカーの優勝予想も、株式投資でも同様でしょう。もし、あなたが長期にわたって安定的に利益を上げたいと考えているのであれば、統計データをもとにトレードを行う「システムトレード」をオススメします。

ー西村剛

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西村剛

Yahoo!ファイナンス株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事（過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある）システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。