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From;西村剛
6日の日本株市場は上昇しました。
日経平均株価は前日比1.1%プラスの22147円75銭、
東証マザーズ指数は前日比0.3%プラスの949.27ポイントとなりました。
米国中間選挙を控え様子見姿勢が強い中で、前夜の米国ダウ指数が上昇したことや、為替が円安方向に動いたことを好感し日本株は上昇しました。
と、ここまではいつもの概要ですが、本日は、1年の中でも特に重要なイベントが控えています。
そうです。「米国中間選挙」です。
開票結果が徐々に明らかになりつつありますが、私なりに選挙後の株価推移について分析してみました。直前の世論調査では、トランプ大統領の共和党は、上院では過半数を確保している一方で、下院ではやや野党の民主党が有利とされており、下院で過半数を確保できるかどうかが焦点と報じられています。
ただし、これはあくまでも政権運営力に対する影響力に限ってであり、株式市場にとってはそこまで重要な焦点ではないと私は個人的に考えています。言い換えると、共和党が過半数を確保しようが民主党が過半数を確保しようが、株式市場は大きく変化しないと考えています。
共和党が勝てばトランプ政権に対する信任と判断し、少し不安定な政権運営ではあるものの、米国経済が好調なことを背景に、「これまで通り」といった印象が生まれるでしょう。
一方で、共和党が敗北した場合には、過激な政権運営を行うトランプ政権がレームダック化し、次期政権の安定した政権運営が期待されそうです。いずれにしても、選挙結果で大きな悪影響はないのではないかと想定しています。
ただし、これはあくまでも私の個人的な見解であり、万が一大きく動く可能性もありますので、大統領選挙直後の株式市場の推移については、いつも以上に慎重深く見る必要があるでしょう。
これから重要なのは、、
私が今回の米国中間選挙で重要であると考えていることは、「米国中間選挙」の選挙結果が出ることで、投資家が懸念する重要な不透明要素のひとつが消滅するという事実です。
不安定要素の消滅は、投資家にとっては好材料です。選挙結果を受け、1、2日は株価が乱高下する可能性はありますが、その後は落ち着きを取り戻すと思われます。
むしろ大切なのは目先の株価の乱高下よりも、
・株価が上昇トレンドに入るのか?
・株価が下落トレンドに転じるのか?
というトレンドの方向性の確認です。
選挙結果が株価にどのように影響を与えるのかは誰にも分かりません。けれども、多くの人が選挙結果を受け、どのように感じているのかは株価のトレンドをみることである程度推測できると思います。
よって、選挙後は、株価のトレンドに注目するとよいでしょう。
上に向かった場合には、数ヶ月程度は、トレンドが上向きに推移し、日米の株式市場は、再度高値更新を目指すでしょう。一方で、下に向かった場合には、これまで続いていた上昇トレンドが、一旦終了したことを示唆しています。特に日本株市場が下に向かった場合には、2019年の消費増税や安倍政権の終焉が視野に入っていることを考慮すると、2012年末以降から続く、アベノミクス相場の終焉の可能性も十分にあります。
今週から来週にかけては、来年以降の相場を占う非常に重要な2週間になると考えています。
ぜひ選挙後の日米の株価のトレンドに注目して下さい。
ー西村剛
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