寄り高の傾向は続くか?



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From;西村剛

8日の日経平均株価は下落しました。

日経平均株価は前日比0.21%マイナスの2176165銭、
マザーズ指数は前日比1.62%プラスの931.39ポイントとなりました。

前週末に米国株式市場が上昇したことや為替が円安方向に進行したことを受け
日経平均株価は寄り付き21900円台をつけましたが
その後は売りに押されマイナス圏に転落しました。
マザーズ市場は、材料が出たバイオ株や直近IPO銘柄などが上昇したことを受け大きく上昇しました。

3月以降ボックス相場が続いています。

8日の寄り付きに平均株価が21900円をつけ、
22000円台を付けるか!」と期待したのですが、
先週に引き続き、寄り高の傾向が続いています。

今週はこの寄り高の傾向が変わるのか?それとも続くのか?
が焦点となりそうです。
私は当面この寄り高の傾向が続くのではないかと考えています。

理由としては、21500円から22000円のレンジは価格帯別出来高を見ると
出来高が多く、戻り売り圧力が強そうなことと、
4月下旬には10連休が控えており、月末に向け徐々に買い意欲が減少しやすいことが挙げられます。

投資主体者別売買動向をみると今の日本株市場は、
「外国人売りの信託銀行買い」の構図となっています。
季節要因として信託銀行が日本株を買っていくなか、
外国人投資家が売り、日経平均株価の上値を抑える構図となっています。

日本株が上がるためには、今日本株を売っている外国人投資家が
買い越しに転じることが必要ですが、
外国人投資家は今年に入り日本株を継続して売っており、
この傾向はもうしばらく続きそうです。

また今日本株を買っている信託銀行もどこかのタイミングで買い越し金額を縮小してくるだろうと考えており、
そうなったタイミングで日本株が大きくトレンド転換するのではないかと考えています。

そのタイミングが4月なのか5月なのか、それともさらに先なのかは誰にも分かりませんが、今のうちにしっかりと準備しておくことに越したことはないでしょう。

トレンド転換はある日突然やってきます。相場が穏やかな今のうちにしっかりと準備しておいてくださいね。

―西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。