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From;西村剛
かろうじて日経平均株価が21000円を維持しました。
日経平均株価は前日比1.2%マイナスの21003円37銭、
マザーズ指数は前日比0.09%マイナスの920.59ポイントとなりました。
米中貿易摩擦の長期化に対する警戒感が続くなか、前日の米国株式市場が下落、
為替も円高方向に動いたことから日経平均株価は1.2%下落しました。
割れそうで割れない日経平均株価21000円。
今の相場はまさにこの一言に尽きるでしょう。
21000円を割り込むと日銀によるETF買いの思惑等で引けにかけて上昇し何とか21000円台を維持しているのが今の相場です。
しかしながら日経平均株価が終値で21000円台を割り込むのはいつ起こってもおかしくはありません。
実際、日本株市場全体を表すTOPIXと比較すると日経平均株価は比較的下げ幅が小さくなっており、
日経平均株価の独歩高ということができます。
日経平均株価だけが特異的に高値を維持し、
日本株全体では下落トレンドに入っている状況と言えるでしょう。
なんとか21000円を維持している日経平均株価が終値ベースで21000円を割り込むと、
一気に株価が急落する可能性があります。
今の状況はまさに紙一重で株価が維持されている状況なのです。
21000円を割り込むと?!
仮に日経平均株価が21000円を割り込めば、下値の目安としては60ヶ月移動平均線の19500円前後となり、一気に20000円割れも視野に入ってきます。
ですので今はしっかりと暴落に備えるタイミングだと考えています。
実際システムトレードにおいても、5月に入りシグナルが点灯した逆張り戦略のほとんどが手仕舞いとなっており現金比率が高い状況です。
虎視眈々と次の暴落に備えしっかりと準備しておきましょう。
―西村剛
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