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from;西村剛
10月第一週の投資主体者別売買動向が発表されました。
注目の海外投資家ですが、現物株を1149億円の買い越し、先物を5113億円の売り越しで、
計3963億円の売り越しとなりました。
8月から9月中旬にかけて買い越し基調だった海外投資家ですが、9月4週以降売り越しとなっており、足元の日本株が弱い状況は、海外投資家の売りが需給面での要因となっています。
海外投資家の日本株に対する投資スタンスはほぼ米国株の動向と連動しており、当面は米国株次第といった状況が続きそうです。
その肝心な米国株ですが、徐々に「米中通商協議での進展無し」を織り込み始めています。
仮にこのまま本当に進展無しで終われば、さらなる米中関係の悪化やそれに伴う両国の景気悪化懸念が台頭し、次週以降、株式市場は下値を模索する展開になるかもしれません。
もちろん何らかのポジティブサプライズがあれば状況が一変する可能性はありますが。
また月末には英国のEU離脱が控えています。英国のEU離脱の影響がどのようになるかは未知数の部分が大きく慎重にならざるを得ない状況でしょう。
このように今の世界情勢を考えれば、少なくとも英国のEU離脱が終わる10月末まではリスクを取りづらい状況が続きそうです。
ただ、このようにリスクを取りづらい状況になりそうなのですが、システムトレーダーにとってはチャンスになりそうです。
なぜなら株価のボラティリティが上がり、シグナルが比較的多く発生する可能性があるからです。
仮に「米中通商協議での進展無し」の失望感から株価が大きく下がれば逆張り戦略のチャンスですし、仮に株価が暴落した場合その後の反発局面で利益をあげることも可能でしょう。
ですのでシステムトレーダーにとってはむしろチャンスかもしれません。
今は次週に備え、しっかりと自分の売買ルールに磨きをかけ、いざシグナルが発生したときに自信を持ってトレード出来るよう準備する局面なのです。この3連休を使ってしっかりと自分の売買ルールに磨きをかけておきましょうね。
ー西村剛
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