プロとアマの違い【Korosuke】

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korosukeです。

私は格闘技好きなのですが、最近YouTubeで「Breaking down」という格闘技大会を
よく見ています。

格闘家であり、YouTuberでもある朝倉未来さんの企画で、1ラウンド1分間で最強を決めるというコンセプトのもと、無名の素人のからプロまで幅広くオーディションで集めて試合を行います。

オーディションで喧嘩になって遺恨が生まれたりと、試合までにストーリーがあって、それもまた見所です。

1分という短い時間なので、本格的なプロの試合とは違って、とにかく激しい攻撃主体で相手を早く倒すかという試合展開になり、それが新鮮で人気になっているようです。

試合は激しい打ち合いになることが多く、選手も盛り上げようとリング外から試合後までいろいろな展開があって視聴者としてはとても面白いです。

しかし、唯一気がかりなのは、素人が攻撃主体で見せ場を作るような試合になっており、防御することがあまり重視されていないように思います。

1分という試合時間のため、いかに激しく攻撃して早く相手を倒すか、ということになってしまうことや、格闘技経験のない素人なので、防御の仕方を身につけるまで時間がないというのもあるかと思います。

視聴者からすると、見せ場を作るのは攻撃しているところなので、防御は地味に見えてしまいますが、本当のプロと素人の違いは、攻撃よりも防御がうまくできるかどうかになります。

ややジャンルは違いますが、プロレスではジャイアント馬場さんが「防御は最大の攻撃なり」という信念を持っていて、練習生には何カ月もひたすら受け身の練習をさせたと言います。

プロとして長く続けていくなら、怪我で終わってしまうことが一番のリスクなので、攻撃よりも、まず、いかに防御してダメージを最小限にするかを考えていたのだと思います。

これは、トレードでも言えることで、大きく資金を入れて一点集中して投資すれば当たるときはあたって大きく利益が出て、勝っていい気分になることでしょう。

自分の思った方向に相場が動いて利益が出てそれは素晴らしいことですが、それが長い期間同じように勝ち続けることは難しいです。

勝つための手法に注力してもどこかで負けるときも出てきますので、その時に、いかにそのマイナスを抑えて負けられるか（損切できるか）が重要です。

株の初心者と長年生き残っているプロトレーダーの差は派手に利益を取れるかどうかではなく、いかに早く損切りできて、ダメージを最小限に抑えることができるかどうかの違いだと思います。

「短期間にこんなに大きな利益をあげる投資手法！」といったものに惹かれてしまう人が多いでしょうが、それよりも、「早く損切するための手法」があったらそっちを身につけた方が長い目で見たときに勝ち残れるトレーダーになると思います。

裁量トレーダーはとくにそうですが、システムトレーダーも、大きなリターンをとることを優先したストラテジーより、多少利益を削ってもドローダウンを小さくすることを重視したストラテジー作りにも取り組んでみるといいでしょう。

ーKorosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。著書：暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ)　出版社 : パンローリング

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