逆張り戦略をパワーアップする2つの方法



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From;斉藤正章
東京の自宅より、、、

 

こんにちは。斉藤正章です。

 

前回の記事では、どんな暴落でもピタリと大底で買える夢のような逆張りは存在しないというお話をしました。

これは考えてみればあたりまえの話で、同じように「株式市場の暴落」とはいっても、下落の仕方が比較的浅いまま反発に転じることもあれば、想定を超えて大きな下落をしてから反発をすることもあり、「いつも暴落の大きさが決まっているわけではない」からです。

 

株式市場の暴落の大きさが一定ではないため、すべての局面で完璧に底をとらえる方法はありませんが、ある程度の対処法は存在します。

 

1つめの方法としては、「段階的に買い付ける」という方法です。

これはどういうことかというと、たとえば50銘柄以上の逆張りシグナルが出た日に1度めの買い付けを行い、100銘柄以上の逆張りシグナルが出た日に2度目の買い付けを行うというように、買い付けを複数回に分ける方法です。(シグナル数はあくまでも例です)

この方法のメリットとしては、株式市場が想定を超えた暴落をした場合に、1度に買い付けずに複数回に日を分けて買い付けることによって、より底に近いところで買える割合が高くなるということです。

たとえば株式市場が暴落したときに半分だけ資金を残しておけば、さらに暴落が続いた場合でも、2度目はもっと底値に近いタイミングで買い付けることができるわけです。

ただし、この方法にはデメリットもあります。

1度目の買い付けを行ったあとに株式市場が反発した場合には、まだ資金を半分しか投入していないため、全資金を一度に投入した場合と比べると、得られるはずの利益が半分になってしまうということです。そのため、この方法は比較的安全性を重視した方法ということになるかと思います。

 

もうひとつの方法としてあげられるのは、株式市場の状況ごとに使用する逆張りの売買ルールを切り替えるという方法です。

たとえば、浅めの下落で買い付ける逆張りをタイプA、深めの下落で買い付ける逆張りをタイプBとします。

株式市場が暴落した場合でも、比較的早めに反発すればタイプAは利益を得やすいですが、逆に大きな暴落をした場合には損失を出す可能性が高くなります。これを回避するために、タイプAは「株式市場が上昇トレンドのときだけに稼働する」ようにしてはどうでしょうか?

 

基本的には株式市場が上昇トレンドのときほど大きな暴落をする可能性は低く、下落トレンドのときほど大きな暴落をする可能性が高くなります。つまり、タイプAを株式市場が上昇トレンドのときだけに稼働するようにすれば、下落相場で大きな損失を出すことが少なくなるわけです。

この方法だと、株式市場が上昇相場のときにはタイプAで利益をあげることが多くなり、下落相場のときには深い下落を狙うタイプBでしか買い付けないため、大きな損失を出すリスクも減らすことができます。

もちろん、この方法でもすべての暴落で完璧に利益をあげられるわけではありませんが、少なくとも1種類の逆張りだけで売買するよりもかなり安全に売買することができるはずです。

 

今回は2つの方法を紹介しましたが、どちらの方法についても単純に1つの逆張りを使って売買するときと比べて大きなメリットがありますので、是非ご自身のアイディアの1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

斉藤正章

 

 

 

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斉藤 正章

2001年に元手30万円で株式投資を開始。当初は苦戦するも、2003年1月に独自のシステムを開発してから常勝トレーダーとなり、2006年に1億円を達成した後も安定した運用を続ける。勝率80%の逆張りシステムを中心に数種類のシステムを使い分ける。