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From;斉藤正章
東京の自宅より、、、
今年もまもなく前半が終わり、折り返しを迎えようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか?
最近、私が周囲の人たちにヒアリングをしたかぎりでは、今年に入ってからの株式市場は、非常に利益の出しづらい相場だったという意見が大半でした。
たしかに私自身も5月の下旬くらいからは多少盛り返してきましたが、それまでは利益をあげづらい相場つきだったように感じます。
ただ、それでもシステムトレードを実践されている人たちはまだ良いほうだったようで、裁量で売買されているトレーダーは、相当な損失を出した人も多いようです。
じつは日経平均だけをみるとそれほど下げたわけではないのですが、マザーズ指数などは一時期に相当下落していたため、その影響はあったかもしれません。
しかし、裁量トレーダーと比べてシステムトレーダーのほうが損失が少なかった理由については、順張りのダマシが多かったことが最大の理由ではないかと思っています。
基本的に裁量で売買している人は、相場の良いときに資金を大きく張る傾向がありますので、上昇した後にすぐまた下落するというような「ダマシ」が続くと、かなりの損失を受けることになるからです。
じつは私自身も、3種類の逆張りやデイトレの他に、順張り系のルールを使って売買しているのですが、年初から5月末までの成績を見ると、順張りだけが大きくマイナスになっていることがわかりました。
正確にいうと、
○逆張り1 → 若干のプラス
○逆張り2 → 若干のマイナス
○逆張り3 → 若干のプラス
○デイトレ → プラス
○順張り → かなりのマイナス
という結果です。
ご覧の通り、5種類のルールのうち3種類はプラスであるため、トータルではプラスになっていてもよさそうなものですが、順張り(買い)だけが過去の最大ドローダウンを更新するマイナスを出したため、現時点ではほとんどトントン(若干のマイナス)という結果となっています。
結果はともかくとして、問題はここからです。
さすがに成績が不安定な期間が6ヶ月近くも続くと、売買をやめてしまったり、売買ルールを修正してみたくなったりする人が現れることでしょう。
たとえばですが、今年に入ってから成績の悪いルールを修正し、「今年の成績が良くなるように最適化する」という行為を思いついた人も多いのではないでしょうか。
いつもメルマガをご覧いただいている方はご存知かとは思いますが、直近の相場に合わせて成績が良くなるように最適化するという行為は、たいていの場合は間違ったことをしていることになります。
試しに私自身も、3種類の逆張りのうち、今年の成績がもっとも悪いものをピックアップして、今年の成績が良くなるようにパラメータ(指値や乖離率などの数値)を最適化してみました。
すると、見事に今年の成績が綺麗な右肩上がりの資産曲線になるように最適化をすることができました!
・・・ところがです!
もちろん、今年の成績が良ければ優れた売買ルールということにはなりません。
売買ルールというのは、あくまでも長期的に利益をあげるものではなければならないからです。
上記で最適化した売買ルールを、今度は長い期間(2000年から直近まで)でバックテストをしてみると、トータルの利益は最適化する前よりも大きく悪化してしまいました。
これは短期での利益を求めるあまり、長期的な利益を犠牲にしてしまうという典型的な例でしょう。
結論を述べると、システムトレードというのは、長期間でもっとも良い成績を出せるようにするのが理想であり、短期の目線で決めることは、逆効果になることが多いのです。
つまり、たとえ6ヶ月くらい利益を出しづらい期間が続いたとしても、何も調整せずに淡々とシグナルどおりに売買を続けていたほうが、最終的には良い成績で終えることができると考えたほうがいいでしょう。
バックテストの結果は良いのに、今はなかなか結果が出ないという人は、頑張ってあと6ヶ月間はシグナル通りに注文を出し続けてみることをおすすめします。
きっと年末には良い結果が待っていると思いますよ!
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斉藤 正章
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