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From;斉藤正章
東京の自宅より、、、
今年の株式市場は、6月くらいまで非常に利益をあげづらい時期が
続いていましたが、ようやく最近になって利益を出しやすい相場つきになってきたように思います。
私自身も6月まではほとんどトントン(厳密には若干のマイナス)でしたが、
7月に入ってすぐに年初来でプラス転換しました。とはいえ、まだ利益が出始めたばかりですので、これからどうなるかといったところでしょうか。
少なくとも、6月までに成績が悪いからといって売買をやめてしまった人は、直近の利益を取り逃していることになりますが、我慢して売買を続けた人は報われているはずです。
私の前回のメルマガで、「今は結果が出なくても、我慢して売買を続けていれば年末には良い結果が待っていると思いますよ!」と書いたのを覚えているでしょうか?
システムトレードは、一度ルールを決めたら、あとはどんなことがあっても淡々と売買していれば必ず報われる時期が来るということを信じることが大切ですね。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は以前からリクエストの多かった「空売り(デイトレ)」のコツについてお話したいと思います。
空売りのデイトレということは、売買のシグナルが出たら、翌日の寄り付き(始値)で売りを仕掛けて、同じ日の大引け(終値)で買い戻しの決済をすることになります。
つまり、空売りを仕掛けた日の終値が始値よりも安く終われば、その値幅分が利益となるわけです。
もともと株価というのは、始値よりも終値のほうが安くなる傾向があるため、買いよりも売りのほうが有利なのですが、より大きな利益をあげるためには「短期間で株価が大きく上昇している銘柄」を空売りするのが有利です。
そこで、「短期間で株価が大きく上昇している銘柄を空売りで仕掛ける」ということを基本のルールとして、さらに成績を向上するためのポイントについてお話したいと思います。
ただし、具体的な数値を言ってしまうと、すべての人が同じルールで売買することになるため、あくまでも傾向のみをお伝えします。
まず、1つめのポイントとしては、「成行注文ではなく、指値注文または寄り指値注文を使って仕掛ける」ということです。
これはご自信でバックテストをしたことのある方はご存知かと思いますが、成行で発注した場合と比べると、指値や寄り指値を使って、やや高めの価格のときだけ仕掛けるようにするほうが圧倒的に成績が向上する傾向があります。
2つめのポイントは、「中長期の高値を更新していないこと」です。
中長期(たとえば100日間)の高値を更新した銘柄というのは、その後も株価が大きく上昇する傾向があるため、空売りには不向きという理由からです。
そして3つめのポイントは、「株価が中長期で下落しすぎていないこと」です。
これは前述した内容とは矛盾するようですが、じつは中長期で株価が下落しすぎている銘柄もデイトレの空売りには向きません。理由についてはよくわかっていませんが、もしかすると高値を更新した銘柄と同様、下落しすぎた銘柄についても株価が大きく反発する可能性があるのかもしれません。
つまり、デイトレの空売りでは、中長期で株価が上げすぎている銘柄も下げすぎている銘柄も向かないということになります。
基本的には、今お話した上記3つのポイントを押さえていれば、実用に耐えうるデイトレのルールを作ることができるかと思います。
デイトレタイプのルールは、ストップ高などの例外を除けば翌日に持ち越すことはないため、長期間保有するルールと比べて大きな損失を被るリスクが少ないのはたしかです。
しかし、それでも年に何回かは急騰する銘柄をつかんで大きな損失を出すのは避けることができません。当然、大きな損失を100%回避する方法は存在しませんが、ある程度の割合で回避する方法はあります。それは何かというと、「一定期間で極端に上昇している銘柄は避ける」という方法です。
具体的な日数については伏せますが、たとえばわずか数ヶ月で株価が2倍以上にも上昇しているような銘柄(仕手株など)を避けるだけでも、大きな損失をある程度回避することができるのです。
これまでのポイントをまとめると、
・発注方法は「成行」ではなく「指値」や「寄り指値」が良い
・中長期の高値を更新していないこと
・中長期で株価が下落しすぎていないこと
・一定期間で株価が極端に上昇しすぎていないこと(リスクを軽減するため)
ということになります。
ついでに補足すると、空売りに限らず、デイトレ系のルールというのは、大引けで決済する必要があるため、あまり取引量の少ない銘柄だとスリッページ(自分の注文で株価が動いてしまうこと)が発生する場合があります。そのため、デイトレ系のルールで売買するときには、大型株を中心に売買するのがいいでしょう。
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