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今月は東証と大証が併合(合併)するという
イベントがありましたので、
システムトレードを実践されている方は
併合による影響を気にされている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には大証に上場していた銘柄のほとんどは、
もともと東証にも重複して上場していたため、
併合による影響はほとんど無視できる程度と
考えていただいて大丈夫でしょう。
これまでどおり、
安心してトレードを続けていただければと思います。
さて、本日は「逆張りに最適な指値」についてお話しさせていただきます。
逆張りについて皆さんによく聞かれる質問の中には、
「指値の価格は何%くらい下にしたらいいか?」
というものがあります。
しかし、私はこの質問に対する答えを
明確な数値でお答えすることができません。
たしかに「○%がいいですよ」と明確な数値で
返答されれば納得していただけるのでしょうが、
残念ながら「○%が良い」という答えなどは、そもそも存在しないのです。
答えが存在しないと言ってしまうと
誤魔化した言い方にとられかねませんので、
表現の仕方を変えると
「目的によって答えが変わる」と言えばいいでしょうか。
それを説明するために、ある逆張り系のルールを使って、
指値の価格を変えることで成績が
どのように変化するかを検証してみました。
今回は、指値の値による成績の違いを
確認することが目的ですので、
売買ルールの詳細は割愛させていただきますが、
運用資金300万円(信用取引なし)で
東証一部の銘柄のみを売買したものとして検証しています。
尚、バックテストの期間は2000年~2013年7月19日までです。
まずは、買い付ける際の指値を前日比0%
(買いのサインが出た日の「終値」と同じ価格)
として売買した場合の成績をご覧ください。
==================
【前日比0%で指値】
■勝率:61.93 %
■平均損益:1.01 %
■合計損益:9,386,243 円
■最大ドローダウン:1,398,705 円
==================
逆張り系ですので、勝率は60%以上ですが、
平均損益は1%程度ですので、
小さな利益をコツコツと積み上げていくタイプのルールといえます。
これが「指値の値」を変えることで、
成績がどのように変化するかに注目していただければと思います。
指値の値を
○「前日比-5%」
○「前日比-7.5%」
○「前日比-10%」
と3段階に変えて検証した結果を以下にまとめて掲載します。
==================
【前日比-5%で指値】
■勝率:66.94 %
■平均損益:2.65 %
■合計損益:11,435,014 円
■最大ドローダウン:1,092,001 円
【前日比-7.5%で指値】
■勝率:68.86 %
■平均損益:4.08 %
■合計損益:10,759,789 円
■最大ドローダウン:682,920 円
【前日比-10%で指値】
■勝率:70.45 %
■平均損益:5.89 %
■合計損益:8,162,827 円
■最大ドローダウン:617,000 円
==================
この結果をご覧になって、どれが一番良いと感じたでしょうか?
私から1つの答えを挙げることはできませんが、
はっきりしていることもいくつかあります。
それは、
○指値を厳しくするほど1トレードあたりの成績(勝率、平均損益)は向上する
○指値を厳しくするほど安全性が高まる(ドローダウンが減る)
○指値を一定以上に厳しくすると合計の利益(合計損益)が減ってしまう
ということです。
つまり、「安全性(安定性)」を重視するだけなら、
指値をとにかく厳しくすればいいということになりますが、
その一方で「合計の利益」は減ってしまうという欠点があります。
反対に、極限まで「合計の利益」を追求するのであれば、
ある程度は「安全性」を捨てなければならないということになるわけです。
結局、私が何が言いたいかというと、
すべての売買ルールというのはバランスで決めなければならないということです。
少しでも成績を良くしようと追求する姿勢は必要ですが、
「何かを取れば何かを捨てなければならない」ということだけは覚えておいてください。
ただし、中には
ほとんど合計の利益を犠牲にせずに安全性を高める方法や、
ドローダウンを悪化させずに合計の利益を向上させる方法もあるので、
そのような方法を見つけた場合は積極的に取り入れるべきです。
とはいえ、そのような方法は
なかなか見つからないと思いますが・・・
斉藤正章
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斉藤 正章
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