4000万円はどこに消えた?(続き、、、)



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From;斉藤正章
東京の自宅より、、、

 

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
斉藤正章です。

年明けということで、まず2014年の相場を振り返ってみると、とくに年の前半は非常に利益をあげづらい環境だったためか、個人的にはいつもよりやや苦戦した年といってもよかったかと思います。

とくに2月と10月に起こった株式市場の急落では、浅めの逆張り(押し目買い)があまり値動きにフィットせずにドローダウンを受けたことが大きかったでしょうか。

後半からは普段どおりの調子に戻ったものの、2014年が終わった時点の利回りは24.1%という平凡な結果でした。ただ、6月くらいまで微減で推移していたことを考えれば、それほど悪い終わり方ではなかったかもしれませんね。

 

さて、年明け早々ということで、本来は縁起の良い相場の話でもしたいところですが、前回の記事では続きを書くという予告をしてしまった(汗)ので、予告どおり前回の記事の続きを書かせていただくことにしましょう。ちなみに前回の記事をご覧になっていない場合はこちらをご覧いただければと思います。

 

前回は、本当にあったお金にまつわる怖い話ということで、ある一家にあった4000万円の資産がどこかに消えてしまったというお話をしました。

 

この話を最大限わかりやすく整理すると、

○一家にはもともと4000万円の資産(自宅の不動産)があった
○4000万円の自宅を売って3000万円(2500万円+リフォーム代500万円)の自宅に買い換えた
○3000万円で買った自宅を700万円で売った
○家賃や生活費で資産は底をついた

という流れになります。

 

さてさて、前回に出した問題ですが、この一家のとった上記の行動のどこに問題があったかおわかりでしょうか?

 

まずほとんどの人が指摘できるわかりやすいところは、「3000万円で買った自宅を700万円で売った」という部分ではないかと思います。3000万円で買ったものを700万円で売ったことにより、ここで2300万円の損失を出しているわけですから、当然そう考える人が多いでしょう。

しかし、答えは間違いではありませんが、完全な正解でもありません。
答えがかなり不足しています。

 

多くの人は、株や投資用の不動産は「資産」として考えているにもかかわらず、自分の住む自宅は資産と考えていません。(わざわざ価値を計算していない)
しかし、実際には意識しているかは関係なく、価格(価値)の変動する資産です。

 

たとえば5000万円で新築の建売住宅を買った場合、わざわざ「土地の価値が3000万円」で「建物の価値が2000万円」などと分けて考える人は意外と少ないのではないでしょうか?

同様に、5000万円で買った上記の自宅を22年後に売りに出す場合、3000万円でしか売れない(建物の価値はゼロになるため)ということを考えずに買っている人が多いのではないでしょうか?(家賃と比較すれば必ずしも損をしているというわけではありませんが)

さらにいえば、自宅の資産価値が下がったとしても、「死ぬまで売らなければ損ではない」と考えている人が多いのではないでしょうか?

 

どこかで聞いた言葉ですね(笑)

「買った株が値下りしても売らなければ損ではない」と考えるのは間違いなのはおわかりですね?

50万円で買った株が40万円の価値に値下りすれば、その人が売ろうが売るまいが帳簿上の資産は40万円であり、誰も50万円とは認めてくれません。自宅などについても同様のことがいえます。

現金5000万円を出して5000万円の価値のある自宅を買っても、現金はなくなる代わりに5000万円の不動産が手に入るため、実際には損も得もしていない「等価交換」です。

 

ここからがとても重要なのですが、
売買するものがどんなものであるかにかかわらず、必ず確認しなければならないのは、これから買おうとしているものにそれ以上の価値があるかということです。

 

これを前述した一家の例にあてはめてみると、

> 4000万円の自宅を売って3000万円(2500万円+リフォーム代500万円)の自宅に買い換えた

 

1.4000万円という売値が妥当だったか
2.2500万円という買値が妥当だったか
3.500万円というリフォーム代は、自宅の価値を500万円も向上させるだけの効果があったか

 

> 3000万円で買った自宅を700万円で売った

4.700万円という売値が妥当だったか

 

というように、確認すべきポイントが少なくとも4つはあります。
さらに付け足すなら、

5.自宅の価値の値下り幅が、同等の賃貸住宅を借りていた場合の賃料よりも小さいか(賃貸住宅に住むよりも得か)

ということも重要になるでしょうか。

 

今回私が言いたかったことは、自分が意識しているかどうかとは関係なく、すべての売買は少なからず「投資」を行っているということです。

 

極端にいえば、スーパーで牛乳1本買うのでさえも広義では投資になります。なぜなら、ほとんどの場所で200円で売っているものを100円で買うことが出来れば、100円を手に入れたのと同じことだからです。(安いからといって買う予定のなかった物を買うのは問題ですが)

何でもお金に当てはめて考えるのは良くないと考える人もいるかもしれませんが、わざわざ知識の不足で損をして家族に迷惑をかけることが正しいこととも思えません。

 

それに、どんなものを売買する場合でも、きちんと資産の価値を意識するだけで、まやかしに翻弄されることがなくなります。「将来の資産や節税にもなるし、資金の持ち出しもほとんどない利回り5%くらいの投資用マンションを長期のローンで買おう!」とか、「米ドルを買ったが、値下りしてしまったので、直接米ドルで買い物をすれば損ではない」などというのが間違いであるということをすぐに頭の中で計算できるからです。

 

今回の例に登場した一家の話は、とあるシステムトレーダーS氏の一家の身に起こった本当の話です。そのS氏からみた祖父が一生をかけて築き上げた資産を、その娘の知識不足により、ほぼすべてを失ってしまったのです。

当時のS氏はまだ若かったため、現在のような知識もなく、止めることができずに後悔しているようですが、今のS氏なら確実に止めていたことでしょう。

そのS氏の母といえば、現在は末の息子がローンで購入した家に住んでいるため、最低限の生活はできるものの、とくに反省の様子はなく、「そろそろ歳なので、老後に備えてバリアフリーのマンションでも買いたい」と漏らしているそうです。(いい加減にしろ~~~~~~~!!)

 

チャン、チャン♪

斉藤正章

 

 

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斉藤 正章

2001年に元手30万円で株式投資を開始。当初は苦戦するも、2003年1月に独自のシステムを開発してから常勝トレーダーとなり、2006年に1億円を達成した後も安定した運用を続ける。勝率80%の逆張りシステムを中心に数種類のシステムを使い分ける。